大みそか昼に「除夜の鐘」希望の響きを 伊豆・明徳寺 元地域おこし隊尽力で復活
伊豆市市山の明徳寺は、大みそかの昼間に「除夜の鐘」を突く。一般の参加が可能で、中島行信住職(69)は「来年に向けての希望の気持ちを込めて鐘を突き、良い年を迎えてほしい」と話す。 先代住職が亡くなってから除夜の鐘を突かずにいたが、2021年に元地域おこし協力隊の佐藤亜弥さん(43)の働きかけで10年ぶりに復活した。寺の鐘楼は300年近く前に本堂とともに焼失し、その後再建されたとみられる。日頃は自動で鐘を突いていて、2階に上って人の手で鐘を突くのは大みそかだけという。 当日は午後0時半から整理券を配布し、1時から約2時間にわたって順番に鐘を突く。先着80人には名物の草餅を進呈するほか、甘酒を振る舞う。河津町が拠点の屋台ラーメン「親子ラーメン『よや』」も出張営業する。 問い合わせは明徳寺<電0558(85)0144>へ。
静岡新聞社