ＤｅＮＡ・大貫

◇１７日　「２０２４　ＪＥＲＡ　クライマックスシリーズ（ＣＳ）　セ」ファイナルステージ第２戦　巨人１―２ＤｅＮＡ（東京ドーム） 　エンジン全開でＧ党の大歓声をため息に変えた。ＤｅＮＡの先発・大貫晋一投手が６イニング２／３を５安打１失点の好投。立ち上がりから変化球を主体にした力強い投球で巨人打線を苦しめた。 　「１イニング１イニングをゼロで帰ることしか考えてなかった。ゲームをつくってとか最初から考えてなかったので初回から全力で投げました」 　１回は３者連続空振り三振。好スタートから最後まで集中力を切らさなかった試合後には、すがすがしい笑みが浮かんでいた。堂々の投球で投手２冠の菅野に投げ勝ち、「ロースコアになるのはわかっていた。１点勝負だと思った」と強調。最少失点でチームを２連勝に導いた結果に胸を張った。 　９月に背中の違和感で離脱し、６勝７敗でレギュラーシーズンを終えた。復帰戦となった６日の中日戦（バンテリンドームナゴヤ）で７イニングを無失点の好投。その勢いそのままにきっちり仕事をこなした。「レギュラーシーズンは、なかなかチームの力になれなかった」。そんな悔しさを短期決戦で力に変えた。 　エース・東は左もも裏の違和感で１３日に離脱した。捕手の伊藤は左ふくらはぎの肉離れでこの日、出場選手登録を外れた。「彼らが一番試合に出たかったと思う。そういう思いはチームみんなが感じてる」。躍動した右腕がけが人が続出するチームに明るい光をともした。