C・ロナウド、マハレズ、フィルミーノ…スーパースターが続々参戦、サウジのリアル。日本代表戦取材で感じたサッカー熱【現地発】
「昔はサッカーをやっていたんだ。今はこんなお腹だけど(笑)」
11月16日、日本代表は北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の初戦で、ミャンマーと大阪で対戦し、5-0で大勝を収めた。その翌日の昼過ぎ、21日にサウジアラビアで行なわれるシリア戦の取材に向け、関西国際空港から飛行機に乗り、18日に現地入りした。 【動画】サウジで炸裂!久保&菅原コンビによる華麗なるFK弾 到着したのは、決戦の地ジッダにあるキング・アブドゥルアズィーズ国際空港。多くの人で賑わう飛行機から降りると、同地での開催が迫るクラブW杯の大きなポスターに出迎えられた。 現地での移動手段としては、日本では“eats”でお馴染みのタクシー配車サービス、『Uber』が問題なく利用できる。目的地を入力することで事前に料金が知れ、決済もオンライン上で完結するため、非常に便利だ。 ただ、同じタクシーでも、いわゆる“白タク”には注意が必要だ。街中を歩いていると、結構な頻度で声を掛けられるが、安全面や値段を考えると、特別な事情がない限り乗らないことをお勧めする。 実際、自分は空港に着いて早々声を掛けられ、そのまま宿泊するホテルまで乗った結果、30分弱の移動距離で、帰りの3倍の額である150サウジアラビア・リヤル(約6000)円を支払う羽目に。しかも途中から運転手が目的地とは逆方向に走り出し、最後は自ら必死にナビゲートしなければならなかった。 ということで、日本代表の練習や前日会見、試合があるプリンスアブドゥラー・アルファイサル・スタジアムまでは、全て『Uber』で移動。計12回も乗車する機会があったなか、その都度、自分が日本から来た記者だと伝え、日本サッカーについて訊いてみた。 すると、フレンドリーなドライバーたちは、口々に「Japan is strong」「Japan is good」と回答。その大半が、日本代表がアジア屈指の強豪である事実を把握していた。だが、その他の情報はあまり知らないようで、「知っている日本人選手は?」と投げかけて、会話が弾むことはほとんどなかった。 それでも、プレミアリーグ好きを名乗る1人は、「リバプールに日本人選手がいるよね」と切り出し、「Endo Endo Endo」と森保ジャパンのキャプテンの名を連呼。「エンドウはクールだ」「攻守で素晴らしい」と絶賛した。さらにブライトンの三笘薫について尋ねた際には、「デ・ゼルビ!」と声を張り上げ、同クラブの指揮官がいかに優れているかを熱弁してくれた。 また、ホテルのロビーで宿泊客にちょっとした取材をしていると、フロントにいたスタッフが「日本のサッカーなら知ってるよ」とカットインしてきたことがあった。 これはチャンス!と期待するも、知っていた選手は「オノ(小野伸二)とホンダ(本田圭佑)」のみ。あとは「昔はサッカーをやっていたんだ。今はこんなお腹だけどね」と笑うだけだった。ただ、周辺の観光スポットや「絶対行くべき」カフェの情報は詳細に教えてくれた、愉快で親切な人物だという事実も併せて伝えておきたい。
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