渡し船の中で無事女児を出産 印アッサム州25歳の妊婦
モリガオン、インド、7月5日 (AP) ― 身重のジャハナラ・カトゥーンさん(25)と夫のカマルディンさんは、インド北東部アッサム州のブラマプトラ川の島プリアマリ・シャルで農業を営んでいたが、モンスーンの豪雨とそれに続く洪水で、近くの別の島に避難を余儀なくされた。 気候変動によってこの地域に降る雨の量が増えたことで、予測不可能な流れで知られているブラマプトラ川は、流域や2000以上もある島の住民にとって、さらに危険な川となっている。 検診に来訪した医療チームは、臨月間近のジャハナラを説得して、川向こうにある最寄りの医療施設までボートで同行させた。 ところが、赤ん坊は待ってはくれなかった。 陣痛が進むにつれ、ボートのチームは仕事に取りかかり、青い防水シートのカバーを張って、待つこと10分。モーターボートの音に混じって赤ん坊の泣き声がし、女の子が誕生した。 助産婦は新生児を抱き上げ、耳元で祈りをささやいた。 家族は赤ちゃんに"与える"という意味のカリマと名付けた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)