よりスポーティーに進化! トライアンフが「スピードツイン900/1200」の改良モデルを公開
シャシーを磨いて運動性能を強化
トライアンフモーターサイクルズジャパンは2024年12月4日、東京・天王洲で「スピードツイン900」「スピードツイン1200」の一部改良モデルと、スピードツイン1200のハイパフォーマンスバージョン「スピードツイン1200RS」の実車を公開した。 【写真】進化を遂げた「トライアンフ・スピードツイン」シリーズの詳細な姿はこちら(12枚) トライアンフ・スピードツイン900/1200は、クラシカルな意匠を特徴とする同社のモダンクラシックモデルのなかでも、スポーティーな走りを追求した機種である。 排気量1.2リッターのスピードツイン1200は2019年にデビュー(当初は単に「スピードツイン」と呼ばれた)。同0.9リッターのスピードツイン900は、それまでの「ストリートツイン」が一部改良とともに改名されるかたちで、2022年にデビューしている。 このうち、後者についてはこれまではモダンクラシックファミリーのエントリーモデル的な位置づけだったが、今回の改良(参照)により、フロントにマルゾッキ製の倒立フォークを、リアに新設計のアルミ製スイングアームとマルゾッキ製ピギーバック式ツインショックアブソーバーを採用。より積極的に走りを楽しめるモデルに改められた。特にリアの足まわりについては、サスペンションの変更に加えアーム長を120mmから116mmに短縮。より軽快な旋回性能を実現しているという。
新モデル「スピードツイン1200RS」が登場
いっぽうのスピードツイン1200については、2024年9月に一部改良を発表。1.2リッター並列2気筒エンジンの最高出力を100PS/7250rpmから105PS/7750rpmに高めたほか、既存の機械式メーターに代えて丸いLCDディスプレイおよびTFTディスプレイを搭載するなど、装備の見直しが図られた。 また、よりスポーツ走行に特化したシャシーを持つRSモデルの追加もトピックで、スタンダードモデルとRSとではライディングポジションや足まわりの特性などがつくり分けられるようになった。 具体的には、スタンダードモデルではハンドルバーを前モデルより17.8mm高く、13.4mm前方に配置することで、より腕を開いてハンドルをつかむライディングポジションに変更。サスペンションには改良を加えたマルゾッキ製のφ43mmの倒立フロントフォークとリアショックアブソーバーを装備しており、特に後者には、プリロード調整機能に加えて外部リザーバータンクを採用したという。またフロントブレーキには、φ320mmのツインディスクとトライアンフブランドの新しいブレーキキャリパーを採用。タイヤにはオールラウンドな特性を持つとされる「メッツラー・スポルテックM9 RR」を装着している。 いっぽう新設定のRSでは、よりスポーティーな走りを楽しめるようライディングポジションを差別化。リアを高くして車体をやや前傾させたほか、ハンドルバーは従来型と同じ高さのまま9mm前方へ移動。フットペグは6.5mm高く、40mm後方に移設することで、より前のめりなライディングポジションを実現している。また足まわりでは、サスペンションにフルアジャスタブルのマルゾッキ製フロントフォークとタンク別体のオーリンズ製ツインショックアブソーバーを採用。フロントブレーキにはφ320nmmのツインディスクにブレンボ製のStylemaキャリパーを組み合わせている。タイヤはハイグリップな「メッツラー・レーステックRR K3」だ。 このほかにも、同モデルには「ボンネビル系」の機種として初めて、変速時のクラッチ操作を不要とするクイックシフターが標準装備される。