堀江貴文氏主宰「ゼロ高」開校で会見(全文1)「選択肢ある」知るのが大前提
堀江氏、高校つくると決めて半年で実現
堀江:はいはい。いや、あのあと沖縄で、それこそドワンゴN高の本校舎っていうのが沖縄にあって、そこでホリエモン祭 in 沖縄っていうのをやったんですよ。そのときにFC琉球の社長が来てて、FC琉球も高校つくったんですよ。高等学院つくって。これどうやってつくってんすか、あ、僕Jリーグのアドバイザーもやってて、Jリーグのアドバイザーの中で言ってたのは、Jリーグのユースが盛り上がんないんですよねって話をしてて。で、なんでユースが盛り上がらないか考えてみたら、要は高校サッカーって同級生が応援に来るんだけど、Jリーグのユースって同級生が応援に来ないんですよね。 坪田:はい、なるほどね。 堀江:で、しかも要はトップチームがあって、その下部チームなんで、やっぱりその試合内容はトップチームのサポーターからすると物足りないわけですよ。要は劣化番みたいな感じだから。だからやっぱ客が来ない。客が来ないと選手も盛り上がらない。でも高校サッカーは同級生が来るから盛り上がるんですよ。だからやっぱり、Jリーガーを下部から養成していくことは難しいから、だったらもう高校つくっちゃえばいいじゃん。 坪田:なるほど。その発想でFC琉球をつくった。 堀江:そう。高校生だったら高校サッカー出れるから、ユースのチームが。 坪田:なるほど。あ、確かにね。頭いいっすね。 堀江:だからそう思って、だけど高校つくんないんすかねっていうのをちょうどそれこそ、日本代表の監督になった森保さんが、サンフレッチェで2連覇かなんかしたときに対談して、高校つくっちゃえばいいんすよ、みたいな話をしてたらFC琉球を本当につくっちゃって。 え、これどうやって作ったんですかっつったら、いや、実は通信制の高校と提携してやってるんです、え、そんな方法あんのって思って、俺一からドワンゴのN高みたいに、なんかめちゃくちゃ面倒くさい手続きをしないといけないのかなと思ってたら、なんだ、こんな方法あるんだと思って。で、それからその方法をそのまま教えていただいて、つくらせていただいたっていう。 坪田:ここってめちゃくちゃ僕大きなヒントだと思ってて。僕だから教育業界にずっといるわけですよ。そしたらね、出会う人、学校の先生もそうだし塾の先生とかもそうなんですけど、いつか俺学校つくりたいっていう人を2万人ぐらい見てきたんですよ。分かります? だけど、当然じゃあ学校のつくり方なんて分かんないし、めちゃめちゃ金が掛かると思っているし、だからもう、いつつくるんですかって言ったら、いやまあ10年後、20年後、それが夢です、みたいな人っていっぱいいる。それで世の中変えたいと思う。それもうおじいちゃんになっちゃうよっていう話じゃないですか。 で、ところが、じゃあ堀江さんがなんでそれが半年で、高校つくるって決めて半年でできたかっていうと、山ほどいろんな多動力を発揮して、いろんなイベントを開催したりとか、いろんなことをやってるからいろんな人と巡り会うわけじゃないですか。 堀江:そうです、そうです。 坪田:そしたらなんかそこが、人材のある種ストックみたいになってて、これやりたいってなった瞬間にどうしたらいいんですか。じゃあそれをまねようみたいな。これって、もうなんか教育の基本中の基本で、それをなんか体現されてるような。 堀江:そうなんですよ。やっぱり僕の時代って、やっぱ30年前とかって田舎、35年前とかの田舎って何も情報なくて、僕は本当、公立の小学校にいたんで、公立の小学校から中学受験をするんですけど、そのギャップはどうやって埋まったかって、本当小学校3年生のときの担任の先生の一言なんですね。 坪田:なるほど。 堀江:君はここにいる人じゃなくて、たぶんここにいると駄目になるから、塾行ったほうがいいって言われて。で、うちから車で30分ぐらい掛かるところの塾に行き始めたのがきっかけで、この世界を見ることができたんですけど。当時はインターネットもないから、周りの大人も中学受験なんて誰も、要はうちの小学校から中学受験したの3人かな。なんですけど、そういう道があることを教えてもらったから今の僕があるんですけど。たぶんだから、ちょっとしたきっかけだったりとか出会いだったり、で、意外とコツみたいなのがあったりとかして、それを探してやればできる。 【連載】堀江貴文氏主宰「ゼロ高等学院」開校で会見(全文2)へ続く