トランプ大統領所有コースで全米女子ゴルフの視聴率がガタ落ちした?!
女子ゴルフのメジャー大会、全米女子オープンは、米トランプ大統領所有のニュージャージー州のベッドミンスターにあるトランプGCで行われた。大統領は、コース内にある自宅に滞在し、最終日まで観戦したが、それが影響したのか、今年のテレビ中継視聴率が振るわなかったという。複数の米メディアが報じた。 全米女子オープンは13日から行われ、今シーズン限りでの現役引退を表明した日本の宮里藍も3年ぶりに出場、41位に終わり日本のゴルフファンの注目を集めたが、全米では少し様子が違ったようだ。 米CNNの電子版は、「トランプのコースでの全米オープンの視聴率はスランプ」という韻を踏んだタイトルで報じた。 「全米ゴルフ協会はトランプナショナルGCで全米女子オープンを開催するのをとてもうれしく思うと表現していた。しかし、トランプ大統領が観戦したこのイベントは、全米ゴルフ協会にとって悲惨なテレビ視聴率に終わった」と、皮肉っぽく伝えた。 視聴率が低かったことと、トランプ大統領所有のコースで開催されたことや、大統領が観戦したこととはどこまで関連があるかは分からない。しかし、同記事では、「全米オープンは女子ゴルフでは最も大きい大会だ。しかし、大統領の支持率のように、この大会への人々の興味は歴史的に見ても低かった」と、大統領支持率と全米女子オープンの視聴率を重ね合わせた。 視聴率を発表したのは、「スポーツメディアウォッチ」で、これによると、「最終日の視聴率としては、少なくともここ30年で最も低いものだった」としている。 FOXテレビが中継。最終的な視聴率は0.6%で、視聴者数は79万人だったという。昨年は視聴率0.9%で視聴者数は130万人だった。これまでの最低視聴率は、2013、15年の0.7%だったが、今回はそれさえ下回った。 スポーツメディアウォッチによると、全米女子オープンは、これまで女子ゴルフでは15年連続で最も高い視聴率をマークしていたが、今年は全米女子プロ選手権などに追い抜かれる見通しだという。 CNNの記事では、「ABC、ワシントンポストの調査によると、この週末の大統領の支持率は36%で、就任から最初の6カ月の支持率としては、70年間で最も低いものだ。特に女性では、トランプ大統領を支持率は30%しかない。不支持の人の一部が、トランプ大統領が全米女子オープンを観戦したことに難色を示したのだろう」と分析した。 コース付近ではフェミニストの団体が、トランプ大統領所有のコースでスポーツ大会を開催したことを批判していたという。