関係者37人で安全祈願祭 旧忽戸小跡地の複合施設 南房総(千葉県)
南房総市が同市千倉地区の旧忽戸小跡地に建設する「千倉地区複合施設建設工事」の安全祈願祭が17日、現地で執り行われた。建設関係者をはじめ、市、区の関係者ら37人が参列し、工事の安全を祈願した。施設は2026年4月の供用開始が予定されている。
市では、児童減少などによる学校統合で14年に閉校した旧忽戸小校舎の利活用を検討し、コミュニティセンターと図書館(室)、屋根付き通年型プール(25メートル)を一体化した複合施設の建設を計画。工期を2分割し、第1期では事業費27億円を投じ、鉄骨造平屋建て延べ床面積約2600平方メートルの建物を建設して、コミュニティセンターと図書館を整備。第2期では、屋根付き通年型プールを整備する予定となっている。 コミュニティセンターには、大ホール、中会議室、調理室などを整備し、有事の際には避難所としても活用できる。図書館は約15万冊の蔵書の他、児童コーナーや絵本コーナーを設ける。共用部には事務室や車いすでも使用できる多機能トイレや授乳室などを整備するという。 この日は、建築主の石井裕市長をはじめ、工事関係者らがくわ入れや玉串奉奠(ほうてん)などを行い、工事の安全を祈願した。 式後あいさつに立った石井市長は「コミュニティセンターと図書館を一体的に整備することで、多目的での活用や楽しみの広がりとともに、多くの方々が集うことによるコミュニティーの拡充を目指す。工事関係者の皆さまには、完成まで現場の安全管理、周囲の安全対策にも配慮いただき、工事を進めていただきたい」などと述べた。