『水ダウ』『それって!?実際どうなの課』人気番組が<予算が底をついた…>テレビ局終焉の始まり
人気番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で何が起こったのか。3月13日、20日の放送は2週続けてほぼ同じ内容となっていて、視聴者を唖然とさせたのだった。そして番組のラストで、 【熱愛】すごい!『それって!?実際どうなの課』でブレイクした森川葵と仲野大雅の熱愛画像 《今年度分の番組予算が底をついたため先週と同じ内容を放送させていただきました》 とのテロップで、驚きの理由が明かされた。そのため翌週27日の放送が注目されたが、この日の放送も過去の名シーンの総集編のようなものだった。SNSでは、 《予算なくなったってマジだったんや》 《2週に渡って、再放送・総集編か…予算がないというか…》 などの書き込みが相次いだが、 《松本人志のギャラが浮いた分、予算は余っているはずだが》 《スポンサー離れたからガチで予算尽きたん?まじ?》 と活動休止中の松本人志が関係しているとみる書き込みも。中には、視聴率を上げるための話題作りと見る向きもあるが、実際のところはどうなのだろうか……。 キー局で長年バラエティ番組を担当したプロデューサーによれば、最近のバラエティ番組はギリギリの制作費で作られているという。 「(予算が足りてない可能性は)ありえます。というのも、『水ダウ』は制作会社に丸投げではなく局制作の番組なのです。その分、スタジオ使用料をはじめ、会社の設備や備品を使えます。その費用はそれぞれ減価償却などを加味して決められているのですが、実際の制作費はあまりはっきりとしていません。 例えば、’90年代に放送されていたゴールデンタイムのバラエティ番組は1本当たりの制作費が5000万円前後のものもありました。今はその半分くらい。結構な金額だと思うでしょうが、タレントのギャラ以外に海外ロケなんかやっていたらあっという間に制作費がオーバーしてしまいます。スタジオだけで済むクイズ番組みたいなものは安くできますが、ロケが多いバラエティはかなりお金がかかるのです」 そんな折、視聴率も取れていて人気の高かったバラエティ番組がひっそりと打ち切りになっていた。それが、『それって!?実際どうなの課』(日本テレビ系)である。 「昨年11月度の月間ギャラクシー賞も受賞し、深夜枠にしては異例の高視聴率を叩き出していた同番組は、ゴールデン進出の声も聞かれましたが、結局は打ち切り。理由は『水ダウ』同様、制作費が出せなくなったからだと囁かれています」(前出・プロデューサー) 同番組の制作は、日本テレビの系列局である中京テレビである。前出のプロデューサーによれば、 「地方局なら、キー局制作よりもっと予算は少ないと思います。それでいて、ギャラの高いタレントや俳優が出演していたとなれば、回らなくなりますからね」 と、現状を語ってくれた。キー局でも地方局でも、民放ならスポンサーがしっかりついているので何とかなりそうなイメージだが、今はそのスポンサーも獲得が難しくなっているようなのだ。広告代理店の社員は、 「最大の広告媒体がテレビという時代ではなくなりました。若者だけでなくテレビ離れもさらに進んでいます。’90年代まではテレビ局の営業の方が強く、スポンサーを断るのが仕事でした。今は逆です。広告費も値切られますし、何かあったら即撤退されてしまいます。また深夜番組も存続が危なくなってきています。健康志向や省エネが叫ばれ、そもそも視聴者が深夜番組を観なくなってきましたから」 と、悲観的な見解を示す。ただ『水ダウ』の制作費が足りなくなったというのは、松本の件が影響している可能性が高いという。 「スポンサーが撤退したという話は聞いてないですが、この先あり得るかもしれません。撤退までいかなくても広告費を下げられた可能性はあると思います。今はクレームがスポンサーに直接入りますから、イメージダウンを避けるためにも番組との関係を切らなければなりません」(前出・広告代理店社員) 番組だけでなく、テレビ局そのものが存亡の危機に直面している。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit
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