2024年「ブレイク俳優」女性編、松本若菜が年間で1位 主演ドラマ2作で下半期大躍進
■アーティスト&タレントから俳優へ 高い演技力に評価の声
3位の【あの】も下半期に俳優として大きく飛躍した一人。ドラマや映画などの出演はこれまでもしてきたものの、昨年まではアーティストやバラエティタレントとしての活動が目立っていたが、今年は連続ドラマや映画で話題作への出演が続き、俳優としての活動にも注目が集まった。 連続ドラマでは『ギークス ~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)、『民王R』(テレビ朝日系)、配信ドラマ『【推しの子】』、映画では『赤羽骨子のボディガード』、『【推しの子】-The Final Act-』に出演。それぞれの作品で、バラエティでは見せない“役者の顔”で存在感を発揮した。 ユーザーからも「普段のアーティスト活動の時の個性的な感じも素敵ですが、ドラマでの演技や役作りがすごくあっていて良かったと思います」(東京都/20代/女性)、「意外な演技力を見せてくれて、こっち方面でもいろいろできるんじゃないかと期待させてくれる」(京都府/40代/男性)などの声が寄せられている。
■『光る君へ』と『極悪女王』、話題作で視聴者の心をつかんだ3名
今年もさまざまなヒット作が生まれ、ランキングにも大きく反映された。中でも大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)に出演し話題を集めた2人の俳優を紹介する。 上半期3位だった【ファーストサマーウイカ】が、年間でも5位と上位をキープ。上半期でも『光る君へ』で演じた清少納言について評価が高かったが、「大河ドラマの熱演。清少納言にしか見えん!」(埼玉県/20代/男性)、「大河ドラマ『光る君へ』で、清少納言役という大きな役を演じたので」(東京都/50代/女性)と、最終回までその声は引き続き寄せられていた。 アイドルとしてデビューし、タレントとして多彩な活動を続ける一方で、俳優としての評価が高まり続けており、今後のさらなる躍進が期待される。 7位の【見上愛】も『光る君へ』で、藤原道長(柄本佑)の長女・彰子を演じ話題を集めた。「なんと言っても『光る君へ』での藤原彰子役です!12歳くらいから20歳超えるまでの見た目や雰囲気が一番変化のある年頃を見事に演じています」(東京都/50代/女性)、「『光る君へ』の演技が、文字通り光っていたので。感情の機微をよく表現されていたと思う」(北海道/50代/女性)など、称賛の声が寄せられた。 同作以外にも、下半期はNetflixドラマシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』や『マイダイアリー』(テレビ朝日系)、CMなどでも出演作が相次いだ。2025年は月9ドラマ『119エマージェンシーコール』(フジテレビ系)や『正直不動産ミネルヴァ Special』(NHK BS)への出演も発表されており、次世代を担う俳優として、着実に実力を蓄えつつある。 そして、10位にランクインした【ゆりやんレトリィバァ】は、Netflixの配信ドラマ『極悪女王』で主演を務め、今期大きなインパクトを残した。同作は、女子プロレスラー・ダンプ松本が仲間たちとの友情と戦い、さまざまな代償や葛藤を抱えながらカリスマ的人気で1980年代に女子プロレス旋風を巻き起こし、日本史上最も有名なヒールに成り上がっていくさまを描いた作品で、ゆりやんはダンプ松本を演じた。 ゆりやんは、体づくりや所作の再現など細部まで徹底的に役に向き合い、ダンプ松本の迫力や生きざまをリアルに表現。その演技に「『極悪女王』で一皮も二皮も向けたから」(鹿児島県/40代/男性)、「『極悪女王』のダンプ松本役がすごすぎて頭から離れない」(静岡県/50代/男性)などの声が寄せられた。 若手俳優もTOP10入りしていたが、1位となったのは、下積みが長く“遅咲き”と言われた【松本若菜】。本業が俳優ではない【あの】や【ファーストサマーウイカ】、【ゆりやんレトリィバァ】らのランクインも際立つ結果となった。 【調査概要】 調査時期:2024年11月19日(火)~11月22日(金) 調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女) 調査方法:インターネット調査 調査機関:オリコン・モニターリサーチ