韓国製即席麺「辛過ぎてダメ」 デンマーク当局が販売禁止に
コペンハーゲン、デンマーク、6月14日 (AP) ― デンマーク食品当局は、韓国から輸入した3種類の激辛即席麺に「急性中毒」の危険性があるとして回収を指示した。 食品当局はまた、消費者には該当商品を廃棄するか、販売元に返却するよう呼び掛けている。 問題の即席麺は、ソウルを本社とする韓国最大の食品メーカー三養食品が製造、世界中で販売しており、回収対象の即席麺は「ブルダック」シリーズの辛さ3倍「サムヤン3xスパイシー&ホットチキンラーメン」、辛さ2倍「サムヤン2xスパイシー&ホットチキンラーメン」、「サムヤン・ホットチキン・シチュー」の3製品。 デンマーク食品局は、この製品には唐辛子の有効成分であるカプサイシンが過剰に含まれており、神経毒や健康被害を引き起こす危険のある化学物質でもあると指摘している。 デンマークの子どもや未成年がソーシャルメディア上で、韓国製品3種を名指しで、「濃い麺つゆ」を飲むよう、互いに競い合っているという。 問題の3種類の激辛即席麺は、消費者、特に子どもが急性中毒を起こす危険性があるため、販売が禁止された。 中毒症状としては灼熱感や不快感、吐き気、嘔吐、高血圧などが考えられるという。 三養食品は報道各社への声明の中で、デンマークでの措置は製品の品質上の問題ではなく、地元当局が「辛すぎて問題を引き起こす可能性がある」と考えたからだと理解していると述べた。 同社によると、同じ麺は世界中に輸出されているが、回収を命じられたのは初めてだという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)