2024年の「早期・希望退職」募集 1万人が目前 上場企業53社、人数非公開の大型募集相次ぐ
特別損失計上額の最高は210億円
「早期・希望退職募集」に対する特別損失の計上額が判明した上場企業は24社で、最高はオムロンの210億円。次いで、コニカミノルタと富士通の200億円、資生堂の180億円、三菱ケミカルグループの165億円、リコーの160億円と続く。 オムロンは国内で1,000人、コニカミノルタは国内外で2,400人規模、富士通は未公表、資生堂は国内で1,500人、三菱ケミカルグループは田辺三菱製薬の従業員を対象に募集人数を定めず、リコーは国内で1,000人の募集を実施した。
損益別 黒字企業が約6割
「早期・希望退職募集」を実施した企業の直近通期最終損益(単体)は、黒字が32社(構成比60.3%)、赤字が21社(同39.6%)で、黒字が約6割を占めた。 黒字企業の募集人数は7,661人で、全体の約8割(同83.1%)を占める。黒字32社のうち、27社が東証プライム上場だった。 赤字21社の募集人数は1,558人で、東証プライムが10社、グロースが5社、東証スタンダード6社だった。