【写真：産経新聞社】

　現代のプロ野球では、様々な球団へのフリーエージェント（FA）移籍が活発化している。かつては読売ジャイアンツが「球界の盟主」と呼ばれ、FA権を行使した一流選手が、軒並み巨人へ移籍する時代があった。そこで今回は、かつて巨人がFAで獲得した大物野手を取り上げたい。

清原和博

【写真：産経新聞社】

投打：右投右打 身長／体重：188cm／104kg 生年月日：1967年8月18日 経歴：PL学園高 ドラフト：1985年ドラフト1位 　西武ライオンズからFA宣言し、争奪戦の末に読売ジャイアンツへ移籍したのが清原和博だ。 　PL学園高校では桑田真澄（元：巨人）とともに甲子園を席巻。3年夏は甲子園で1大会5本塁打を放つなど甲子園のスターとして名を馳せ、1985年ドラフト1位で西武へ入団。 　高卒1年目から126試合出場、打率.304、31本塁打、78打点と圧巻の成績をマークし、新人王を受賞。その後も西武の主軸打者として好成績を残し続けた。 　そして、1996年オフにFA宣言。巨人と阪神タイガースが獲得に名乗りを上げたが、かねてより念願だった巨人への移籍を決断。高校時代の盟友・桑田とも再びチームメイトになった。 　移籍1年目に32本塁打を放つなど、変わらぬ長打力を発揮していたが、けがや不振に悩まされる時期も多く、1999年は86試合の出場で打率.236、13本塁打と苦しんだ。 　それでも、2001年は134試合出場、打率.298、29本塁打、121打点の好成績をマーク。翌2002年の日本シリーズでは2本塁打を放ち、日本一に貢献した。 　しかし、その後は成績が徐々に下降線を辿り、2005年オフに戦力外通告。2006年からはオリックス・バファローズでプレー。23年間の現役生活で、通算525本のアーチを描いた。