山梨・北杜市長選告示、現新3氏が立候補 公共施設の再編が争点に
任期満了に伴う山梨県北杜市長選が10日告示され、新人で元県議の大柴邦彦氏(66)、新人で会社経営の猪原弘子氏(53)、現職で再選を目指す上村英司氏(54)の無所属3人が立候補を届け出た。合併前の旧8町村から残る公共施設の再編などが争点だ。投開票は17日。 前回の市長選で約百票差で敗れた大柴氏は、現市政は行政と市民が連携できていないと批判し、絆を大切にする市政への転換を強調。工業団地の新設による産業の集積や滞在型観光の促進などを掲げる。 猪原氏は行政主導ではなく、市民の声を聴く対話による市政を主張する。多様な学びを支援するために、フリースクールなどへの授業料補助や人口減少に対応できるスマートシティーの創出を訴える。 上村氏はコロナ禍の中で取り組んだ商品券の発行など1期目の実績をアピールし、2期目に向けては公園や屋内学習施設の整備などで、市内の子どもの数を令和12年までに6千人に増やすことを公約としている。