昨季プロ初勝利のソフトバンク大山凌、今季の目標も〝初勝利〟 「自分でつくった試合で勝つのはだいぶ違う」
ソフトバンクの大山凌投手(22)が〝プロ初勝利〟を誓った。ルーキーイヤーの昨季は18試合に登板し、1勝1敗、防御率3.25。初白星も挙げたが、狙うは先発での1勝だ。 ■もう安心、選手要望でコカ・コーラシートに防球ネット【イメージ写真】 昨年8月15日の西武戦では、2回を無失点に抑えてプロ初勝利を挙げた。ただ、その試合は先発の石川柊太が3回2失点で降板。2点リードの場面で4回からマウンドを託された。「そこでちゃんと結果を出せたから(勝てた)というのもあるんですけど、中継ぎでたまたまその場面で僕が投げさせてもらった。(中継ぎの勝利と)自分でつくった試合で勝つのとでは、だいぶ違いますね」。2年目に欲しいのは先発した試合での白星だ。 今季は「疲れた後の制球力」を磨く。昨シーズンは中盤以降、体に疲労が蓄積されてくると「うまく体がコントロールできなくなって、修正もできていなかった」。実際に9月以降はいずれも中継ぎで登板した7試合で計6失点と結果が出なかった。 そのため秋季キャンプから意識を変えて取り組んできた。トレーニングを終えた後に自主練習としてブルペンに入って100球近く投げ込んだり、オフの自主トレ期間でも筋力トレーニングやランニングで決まった回数を終えた後にもう1本数を増やしたりして自分を追い込んでいる。 新人の姿も刺激になっている。自主トレは基本的に福岡県筑後市のファーム施設で行っており、同じ場所では7日から新人合同自主トレも開始。フレッシュな選手たちが死に物狂いでトレーニングに励む姿に「後から入ってきた選手たちに負けたくない」と自分にムチ打つ。 目標は先発ローテーション入りだが、すでに首脳陣から春季キャンプは中継ぎでのスタートを告げられている。それでも大山は「まずは中継ぎでちゃんと結果を残さないといけない」と前を向く。「大きな目標である先発ローテーションまでたどり着くにはまだまだ実力不足。任されたところで着実に結果を残し続けていくことが僕の中では一番の近道」。1年目に出た課題に向き合い、今度こそ自分の手で白星をつかみ取る。(大橋昂平) 【#OTTOソフトバンク情報】 ▼競合の末に松田宣浩氏は秋山軍、城島健司CBOは工藤軍へ ソフトバンクOB戦、両チームの顔ぶれ▼