ドジャース・大谷（提供・共同通信社）

　「ドジャース４－３パドレス」（２５日、ロサンゼルス） 　ドジャースの大谷翔平選手は決勝適時打を含む２打席連続タイムリーをマークするなど３打数２安打２打点、１盗塁。イチローと並んで日本人最多タイとなるシーズン５６盗塁をマークした。チームは地区Ｖを争うパドレスを逆転で下し、優勝に王手をかけた。 【動画】珍しい！塁上で絶叫する大谷　喜怒哀楽はっきり 　大谷の気迫が重要な一戦であることを如実に証明していた。同点で迎えた六回２死一、二塁での第４打席。微妙な判定によって２球で追い込まれてしまったが、集中力を切らさなかった。ボール球をしっかり見極めて平行カウントに持ち込むと、浮いたボールを捉えて中前へ。勝ち越しの適時打に大谷は一塁ベースを回って絶叫。価値ある１点をたたき出した。 　四回の第３打席でも時速１８８キロで右翼フェンスに突き刺す適時二塁打で勝ち越しに成功。昨年のＷＢＣのように二塁ベースからベンチに向かって両手を振り上げ、チームを鼓舞した。壊滅的な投手陣も最少失点で切り抜けて打線の援護を待った形に。大谷が求めていた緊張感ある優勝争いのゲームで躍動だ。 　第１打席では四球を選んで出塁し、Ｔ・ヘルナンデスのタイムリーで生還。１３０得点に到達し、ロサンゼルス移転後に限れば歴代２位タイ（１位はフリーマンの１３１得点）の記録だ。 　先発のフレアティは先制直後の二回に逆転を許してしまったが、５回３失点と粘りの投球。崩壊していた先発陣がしっかりとゲームを作ると、リリーフ陣が無失点でバトンをつないだ。 　これでドジャースの優勝マジックは「２」。現地時間２６日のパドレス戦に勝利すれば、大谷が待ち望んだ地区優勝が決まる。