大阪・ガス供給停止地域の住民対象とした無料入浴銭湯さらに追加
広がる入浴支援の輪 大阪府公衆浴場組合
18日午前に大阪府内で最大震度6弱を観測した地震で、21日から府内各地の銭湯でガスの供給が停止されている地域の住民を対象とした無料入浴を実施している大阪府公衆浴場組合は22日、新たに25の銭湯が無料入浴に取り組むと発表。支援の輪が広がっている。 【拡大画像付き】大阪府公衆浴場組合が被災者対象に無料入浴実施 21日開始の銭湯一覧表も
高槻、茨木、摂津、吹田、箕面、枚方在住の人が対象
同組合によると、無料入浴は高槻市、茨木市、摂津市、吹田市、箕面市、枚方市在住で、被災によりガスが使えない住民を対象に行われている。 21日に府内15の銭湯で始まったこの取り組みは、同日午後から新たに対応する銭湯が増え、22日午後5時までに計40もの銭湯が参加に至った。無料入浴に対応した各銭湯で、住所が確認できる免許証などの身分証明書の提示が必要となっている。期間は30日まで。 また、ここ数日で洗濯もままならないという人もいることから、一部店舗ではタオルやバスタオルの無料貸し出しも行う。
情報は大阪府公衆浴場組合の公式サイトで随時発表
被災地に住んでいて仕事で大阪市内などで外出する人が、自宅に戻ってもガスが止まっていてお風呂が沸かせない人も多い現状を受け、同組合は「仕事場や出かけた先の近くにある浴場を利用いただき、実施することで被災地で営業されている銭湯の混雑が少しでも緩和できれば」という思いから、この無料入浴を実施している。 同組合の公式サイトでは、吹田や茨木などで営業している銭湯の一覧も掲載するなどの情報提供も行っている。新たに参加する銭湯が追加された場合も、同サイトに随時掲載していく。 大阪ガスは今回の地震の発生を受け、安全のため茨木、高槻、摂津、吹田の4市の一部、約11万戸で都市ガスの供給を停止した。大阪ガスや同社グループ社員、全国から駆けつけたガス事業者の応援部隊など約5100人態勢で、復旧に取り組み、21日夜までに2万8700戸で供給再開。地震発生から1週間となる25日をメドに、概ねの復旧を目指し全力で取り組んでいる。 21日午後から追加された被災者を対象とした無料入浴ができる銭湯は次の通り(22日午後5時現在)。 ・千鳥温泉(大阪市此花区) ・ラジウム温泉(大阪市浪速区) ・若竹温泉(大阪市東淀川区) ・入船温泉(大阪市阿倍野区) ・福永温泉(大阪市阿倍野区) ・瓜破温泉(大阪市平野区) ・たちばな温泉(大阪市平野区) ・松竹温泉(大阪市平野区) ・大峰温泉(大阪市平野区) ・桐壺温泉(大阪市平野区) ・大日温泉(大阪市平野区) ・末広温泉(大阪市平野区) ・戎湯(大阪市平野区) ・おーごん湯(大阪市平野区) ・朝日温泉(大阪市平野区) ・新美濃温泉(大阪市平野区) ・橘湯(大阪市平野区) ・蓬莱温泉(大阪市平野区) ・三光湯(大阪市大正区) ・小林温泉(大阪市大正区) ・中央温泉(大阪府柏原市) ・清滝湯(大阪市東住吉区) ・第二栄温泉(大阪市鶴見区) ・新朝日温泉(大阪市鶴見区) ・しきしま温泉(大阪市城東区) ・寿温泉(大阪市城東区) ・深草温泉(大阪市城東区)