安野貴博氏、フェイクニュース対策「自分はうその情報や画像を見抜けると思わない方がいい」
今年7月の東京都知事選に無所属で立候補し、15万票あまりを獲得したAIエンジニアの安野貴博氏(33)は24日、NHK「日曜討論」(日曜午前9時)に出演し、昨今問題になっているネット上のフェイクニュースへの対策を問われ「自分は、うその情報や画像を見抜けると思わないほうがいい」と警鐘を鳴らした。 この日の番組は「選挙とSNS」をテーマに専門家が討論。安野氏も出馬した都知事選での石丸伸二氏の台頭や、先月の衆院選での国民民主党の大躍進、さらに11月17日投開票の兵庫県知事選でも斎藤元彦知事の勝利に、SNSの後押しがあったことが指摘されている。一方で、SNS上の情報には偽情報なども確認され、有権者側の情報の見極め方が問われる事態となっている。 安野氏は、選挙時のフェイクニュース対策について「複数の情報源を見比べながら比較しつつ、何が本当のことか考える作業をするのが大事。単一のメディアだとそれがどのメディアであっても偏りが生じると思う」と訴えた。「ディープフェイクみたいなものも、1つの画像を見てうそか本当か判断できないように、どんどんなっていくと思う。今はまだ不自然なところが残っているが、どんどん技術はよくなっていく」として「自分はうその情報や画像を見抜けると思わない方がいい」と呼びかけた。 さらに「なにかの情報が出た時には、別のメディアでは何と言っているか、全く相対する意見はないんだろうかということを探しに行く、情報リテラシーが必要になってくると思う」とも述べ、情報を得る側に、情報の正誤の見極める力がより必要になるとの認識を示した。