<僕のヒーローアカデミア>先輩ヒーローから後輩へ…紡がれていく思いに感動 「常闇くんとホークスの師弟コンビのシーン格好良すぎる」の声も
堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第155話が9月14日に放送された。群訝山荘跡地でAFOと戦うヒーローたちに士傑高校の生徒たちが加勢。ホークスの弟子である常闇踏陰もAFOに立ち向かった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】かつて敵(ヴィラン)としてデクと対峙したラブラバが加勢する(ほか、第155話場面カット) ■「僕のヒーローアカデミア」 本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年32号から10年にわたり連載された堀越耕平による人気コミックを原作としたアニメ作品。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、“無個性”の少年・緑谷出久(通称:デク、CV:山下大輝)が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトの“個性”を受け継ぎ、名だたるヒーローを多く輩出する雄英高校のクラスメイトたちと共に最高のヒーローを目指していく物語だ。 “ヒロアカ”の愛称で親しまれ、原作漫画は最新41巻まででシリーズ世界累計発行部数が1億部を突破。現在テレビアニメ第7期が放送中、さらに劇場版第4作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が公開中となっている。 ■デク、みんなに託された思いを胸に死柄木と地上で対峙! ジェントル・クリミナル(CV:山寺宏一)とラブラバ(CV:堀江由衣)の「ジェントリースーパーラヴァー」で落下を免れた雄英<天空の棺>。だが、落下は止まっても死柄木弔(CV:内山昂輝)の手が地に触れたら世界は崩壊してしまう。絶体絶命の中、間一髪で死柄木の手を“個性”「ライフル」で撃ち抜いたのはレディ・ナガン(CV:種崎敦美)だったーー。 タルタロスを脱獄後、オール・フォー・ワン(AFO/CV:大塚明夫)からの依頼でデクを捕獲しようとしていたが、敵味方の区別なく全力で救おうとするデクの姿勢に心を動かされたナガン。 しかし、裏切った時に備えたAFOの仕掛けにより体が爆発。重症を負い、入院していたが、デクの力になろうと怪我を押して立ち上がろうとする。そんな彼女にロックロック(CV:ヤスヒロ)が「この総力戦は最終的に緑谷出久を信じる戦いになる。あんたがあの子を想い動くならば、俺があんたを信じる」と参戦の許可を出したのだ。 満身創痍の体で一発でも多く死柄木に弾丸を撃ち込もうとするナガン、天空の棺を必死で支えるジェントルと、雄英の再浮上プログラムを完成させるラブラバ。その思いに応えるべく、デクは死柄木の手を拘束。死柄木が「崩壊」などの“個性”を使えるようになった以上、棺の上では戦えないと判断し、そのまま地上へ。そんな中、死柄木はAFOの人格から身体の主導権を奪い返し、目の前のデクにこう告げる。 「俺の望みは唯一つ、あの家から連なる全ての崩壊だ。それだけが俺を救うんだ、ヒーロー」 死柄木の人格が完全に元に戻ったことを悟り、「そうはさせない!でも…泣いていた君を見なかったことにはしない!」と宣言するデク。誰もがデクを信じて戦う中、ついに二人が地上で対峙した。 ■ヒーローの先輩から後輩へ繋がれていく思い その頃、群訝ではAFOが巻き戻しによって若返り、黄金時代<ゴールデンエイジ>の力を取り戻していた。本来ならば、死柄木の体を完全にのっとるはずだったAFO。しかし、死柄木がそれを拒否したため、ふたつの人格がせめぎ合う不安定な状態になってしまった。そこで、AFOは役目を終えた自分の“因子”を取り込ませるべく死柄木の元へ向かおうとする。 それを阻止しようとするホークス(CV:中村悠一)だったが、AFOの攻撃がその身体を貫通。常闇踏陰(CV:細谷佳正)は絶望の表情を浮かべる。だが、それは現見ケミィ(CV:茅原実里)が作り出した幻影だった。 幻影のホークスは少女漫画のようにキラキラしており、何が起きたのかわからず唖然とする常闇。実は士傑高校は雄英にいた避難民の受け入れ先に指定されていたが、一向に避難民が到着しなかったことから危機を察知した夜嵐イナサ(CV:岩崎諒太)、肉倉精児(CV:古川慎)らヒーロー科の生徒一同が援護に駆けつけたのだ。 彼らの加勢により、現場の士気は一気に回復。夜嵐の「旋風」で増殖を続けるトゥワイス=トガ・ヒミコ(CV:福圓美里)を抑えながら、全ての遠距離攻撃をAFOへ向ける。そんなヒーローたちの行動を、自分の黄金時代<ゴールデンエイジ>を知らないからこその愚行とあざ笑うAFO。だが、轟焦凍(CV:梶裕貴)とエンデヴァー(CV:稲田徹)の姿を見て、彼らを応援すると決めた夜嵐は「その血潮が恐怖に勝ってるだけっス!!!」と言い放つ。その言葉を受け、ワン・フォー・オール(OFA)だけじゃなく、エンデヴァーもまた人々の心を繋いできたことを実感するホークス。 そんな中、AFOの背後に巨大な闇が現れる。急激に立ち込めた暗雲が光を遮断し、夜嵐の「旋風」で荼毘(CV:下野紘)の炎が小さくなっているうちに、常闇が闇を溜めていたのだ。オールマイト(CV:三宅健太)がたとえAFOがエンデヴァーの炎を掴んでも“個性”を奪えるわけではないと言っていたことを思い出す常闇。それは、常闇の「黒影(ダークシャドウ)」も同じだ。「俺がホークスたちのサポートに選ばれた理由だ」と「黒影」を全解放し、AFOに立ち向かっていく常闇をホークスも後押しする。 「俺も君に少しでも繋げられてるなら、この汚い羽があって良かった」 エンデヴァーから夜嵐へ、ホークスから常闇へと思いが紡がれていく戦いに視聴者からは「かつてエンデヴァーを嫌ってたイナサが、エンデヴァー達の救援に入るという胸熱展開」「常闇くんとホークスの師弟コンビのシーン格好良過ぎるやろ」「ホークスの今までが常闇くんへと繋がった最高の回」という声が上がった。 ※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」 ■文/苫とり子