年俸5000万の新外国人ヘルナンデスは巨人の起爆剤になれるか?「むちゃくちゃ打っていた」マイナー時代の筒香嘉智も絶賛…きっかけは粘着スプレー!?
きっかけは「粘着スプレー」
仲良くなったきっかけは、バッティングのときにバットの滑り止めで使う粘着スプレーだった。 「アメリカでは主に松脂を固めたスティックを使うんですが、暑かったりすると粘着力が弱かったりあまり質が良くないんです」 そのため筒香はミズノ社製の粘着スプレーをわざわざ船便で日本からアメリカに送って、それを使っていた。ヘルナンデスは、そのスプレーにゾッコンだったのだという。 「ミズノのスプレーをくれないか、ってしょっちゅう言っていたんですよ。ただスプレー缶なので飛行機で持ってくることができず、取り寄せるにも船便で日にちもかかる。簡単には持ってこれなくて数に限りがあったんですけど、分けてあげました。今年もキャンプで会ったときに『ミズノのスプレー! 』と言ってきて何本かあげましたね」 そんな筒香のヘルナンデス評は、真面目さと頭の良さだという。 「成績を残しているのになかなかメジャーに上がれなかったんですけど、決して腐ることなく一人で黙々と練習している姿を何度も見ました。スイングはコンパクトで、バットがインサイドから出てくる。決して大振りはしないんですが、逆方向に非常に強い球を打てていました。だから右中間、左中間のスタンドに放り込むパワーもある」 何よりよく考えて打席に立っていた。1打席、1打席、相手の攻め方をインプットしながら、次の打席で対応するという。 「外角の変化球で打ち取られると、必ず次の打席ではその辺を意識して工夫して打席に立っているのが分かるんです。そういう意味では日本にやってきて投手のタイミングや攻め方、配球の違いなど環境が変わっても、ある程度、対応してくるんだろうなと思っていました。だから現在の結果にも驚かないですし、不思議とも思わない」
筒香からもらったスプレー缶の数も記憶
そんな話を筒香とした翌日、今度はヘルナンデスと筒香の話をする機会があった。 「彼のことはよく覚えているし、日本にきてビデオとかで彼の打席も見ているよ」 こう語ったヘルナンデスとの話題は当然、ミズノ社製の粘着スプレーとなる。 「とにかくものすごく性能が良くて、1回、使わせてもらって気に入ってしまったんだよね。それで彼に言って分けてもらったんだ」 ヘルナンデスは筒香からもらったスプレー缶の本数もはっきりと覚えていた。 「去年は3本。今年のキャンプでは2本もらった。すごく感謝しているよ」 貴重なアイテムかもしれないが、それでも消耗品だ。それを個人的に提供してくれた恩義と去年の本数までしっかり記憶している。 確かに真面目で頭もいい――。 キャンプでの準備期間もなく、シーズン途中に来日して、アメリカとは全く異なる日本の野球に順応していく。簡単なようだが、決して楽なことではないのは、これまで数多の外国人選手が、2年と持たずに帰っていった現実からも分かるだろう。
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