十両・嘉陽、持ち前の瞬発力で土俵際逆転 「いい芝生で走った」場所前はサッカーJ1サガン鳥栖のグラウンドで練習
◆大相撲 ▽九州場所4日目(13日・福岡国際センター) 西十両3枚目・嘉陽(中村)が、東十両筆頭・北の若(八角)を破って3勝目を挙げた。相手の攻めに土俵際まで追い込まれたが、素早く左に動いて引き落とし。「前に出る相撲を取りたかったが、土俵際であのような感じになってしまった」と反省した。 土俵際の瞬発的な動きは、6月の中村部屋の新設後、稽古の2部制で短距離走やラダーを活用した瞬発系のトレーニングを行ってきたたまものだ。さらに、今場所は佐賀・鳥栖市に宿舎を構え、近くにあるサッカーJ1サガン鳥栖のホームグラウンドでトレーニングも行ったという。東京では部屋近くの河川敷で練習を行うが「サガン鳥栖のいい芝生(の上)で走ったので、膝の負担も少ない」と笑顔で話した。 また、場所前にはサガン鳥栖の選手が体験稽古にも来たという。自身はサッカーの知識には疎く「誰が誰だかわからなかったが、楽しんでもらえた」と、つかの間の交流を楽しんだ。11勝を挙げた先場所に続き、サガン鳥栖効果で好調を維持している。
報知新聞社