「糖尿病」の合併症、あなたは何個わかりますか? 症状・治療法も医師が徹底解説!
国民病として、患者数が急激に増加している「糖尿病」。糖尿病にはステージがあり、進行すると症状や治療方法も変わってきます。今回は、どのように糖尿病の病態が変化するのかについて、「そのだ内科糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院」の薗田先生にうかがいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
糖尿病の症状・タイプ
編集部: 「糖尿病にも種類がある」と聞きました。 薗田先生: 糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があり、現在、圧倒的に患者数が多いのは2型糖尿病です。1型糖尿病は膵臓内でインスリンを分泌するβ細胞が、自己免疫の異常などにより破壊されてしまい、インスリンが産生できなくなると発症します。一方、2型糖尿病は、遺伝的要因に加えて、糖質の過剰摂取、肥満、運動不足、ストレスといった生活習慣などの複合要因によって引き起こされます。 編集部: 2型糖尿病を発症すると、どのような症状が表れるのですか? 薗田先生: 糖尿病の初期は、ほとんど自覚症状がありません。やや進行すると以下のような症状が表れることがあります。私の臨床経験から言えば、「HbA1c」の数値が8%以上になると、以下のような症状が表れる傾向にあります。 ・すぐにのどが渇く ・やたらと水分を摂るようになった ・排尿回数や尿量が増えてきた ・睡眠中にトイレに起きるようになった ・食べて2~3時間で空腹になる ・倦怠感が続く ・全身がだるい ・疲れやすくなった ・歩き続けるのがつらく、休み休み歩くようになってきた ・傷が化膿しやすくなる 編集部: 様々な症状があるのですね。 薗田先生: はい。さらにHbA1cが10%を超えると、「たくさん食べても異常に体重が減ってきた」という症状がみられる場合もあります。ただし、症状の出現には個人差があります。 編集部: このような症状がみられたら、早めに受診した方がいいのでしょうか? 薗田先生: そうですね。初期のうちに治療を開始すれば、食事に気をつけるなどで血糖値をコントロールすることが可能です。