S&PがソフトバンクGを「BB+」に格上げ、投資損益が安定
(ブルームバーグ): S&Pグローバル・レーティングは22日、ソフトバンクグループの格付けを「BB」から「BB+」に1段階引き上げた。今後1-2年で投資損益の安定化が進み、ポートフォリオの質がS&Pの想定よりも改善した状況が続くとみている。
S&Pは発表文で、2023年9月の英半導体設計子会社アーム・ホールディングスの上場でポートフォリオに占める上場株の比率が高まったことや、世界のテクノロジー企業の株価回復で投資損益が安定してきたことを格上げの理由とした。
ソフトバンクGが今後、リスクの高い新規の成長投資を増やしていく中でも、一定の財務バッファーを持って運営する方針であることから財務健全性は維持されると予想。格付け見通しは「安定的」に据え置いた。
同社は現在、国内の個人投資家向けに5500億円の社債発行を計画しており、発行条件を31日に決める予定。調達資金の一部は24年に満期を迎えるリテール債の償還と、アーム株取得の際の未払い金に充てる。
備考:基の情報をご覧になるにはこちらをクリックしてください
(c)2024 Bloomberg L.P.
Takahiko Hyuga, Kazuyo Sawa