2. J.M. WESTON ■　フレンチの洒落感に現代的な履きやすさをプラス 　ジェイエムウエストンは、フレンチトラッドの粋を足元で表現する名門として日本でも大人気。伝統的な技法を尽くした「180シグニチャーローファー」はすでに著名だが、その意匠を継ぎつつ軽快なドライビングタイプに仕上げたのがこの一足。 　足入れの本体となるアッパーを底面と分けず、チューブのように仕立てる特殊製法により、軽くソフトで一体感ある履き心地を完成させている。同社オリジナルのラバーソールとインソールの間にコンフォートフォームなるクッションパーツを組み込むなど、スタイリッシュでありながら、歩きやすく運転時の安定性まで考慮した仕上がりだ。

　3. CARMINA ■　高級感と軽さを備えつつ納得のリーズナブルプライス 　スペインのマヨルカ島にて熟練の職人技を活かした本格靴を作るブランド、カルミーナ。このドライビングシューズは、2019年にリリースされ多くのファンをもつ隠れた名品。職人の手作業による「袋モカシン」技法にて仕立てており、足全体を優しく包み込むような履き味がポイント。採用するイタリアの名門タンナー（皮革製造会社）が打ち出す高級カーフと相まって、柔軟なタッチに加えラグジュアリーな光沢も兼備する。 　またこの一足は若々しさを主張するネイビーカラー。定番のブラックやブラウンとは異なり、足元をいっそう軽やかに引き立てる効果も備えている。

　4. COLE HAAN ■　先進のクッショニングシステムで快適な歩行性 　シカゴにて1928年に創業した老舗のコールハーン。トラッドシューズの専門ブランドが打ち出す名作ローファーは、今なお多数の愛好者が存在する。進化を続けながら1988年にはナイキの傘下となり、「エア」を始めとする独自技術を導入したハイブリッドなドレスシューズでも知られる存在に。 　このドライビングシューズも先進のクッショニングシステムである「グランドos」をヒールに搭載。革靴を超えた歩きやすさを実現しつつ、アッパーは艶やかな牛革を使用しモダンドレッシーな洒落感も兼備。甲部分に施されたパンチングが、スポーティな雰囲気と同時に優れた通気性をも確保する。