線状降水帯の発生を予測できる海洋気象観測船「凌風丸」が那覇港に寄港
沖縄テレビ
線状降水帯の発生を予測する機能を搭載した気象庁の新しい観測船が27日に那覇港に寄港しました。 2024年から運用が始まった気象庁の海上観測船「凌風丸」は、海水の温度や二酸化炭素の量などを観測し地球温暖化に関するデータを集めています。 また、各地で災害を引き起こしている「線状降水帯」の発生を予測する機能が搭載されていることも特徴です。 譜久村司記者: 「線状降水帯の発生を予測するうえで、一見地味に見えるこちらのアンテナが重要な役割を果たしているんです」 「凌風丸」の甲板には、大気中の水蒸気の状況を調べるアンテナが設置されています。水蒸気の量が多くなるほど人工衛星から届く電波が遅れることを利用して「線状降水帯」の発生を予測するということです。 凌風丸一等航海士大谷健治さん: 「線状降水帯の観測を行っておりまして、(凌風丸は)とても重要な役割を果たしています」「精度の良い観測をしていくことをいつも心がけています」 船内には、タッチパネル式の電子海図など最新鋭の機器が多く備えられていて、年間200日以上海に出て観測を行えるということです。
沖縄テレビ