最高月収180万円も週刊誌報道でCM打ち切り…5年続いた「月収4万円生活」 テレビから消えた一発屋ジョイマン、現在の月収を初告白
「いじってもいいんだみたいな空気になった」再ブレイのきっかけとなった「サイン会0人事件」
苦しい生活の中でも、解散という道を選ばなかったジョイマンに転機が訪れる。 2014年8月、東京・町田のショッピングモールでサイン会を開催するも、来場した客は0人。その哀愁漂う様子をSNSに投稿し、大きな話題を呼んだ。 池谷「2014年8月3日の、あの日のサイン会0人があって、高木がそれをXであげてくれて。世間がジョイマンを思い出して、テレビもジョイマンを思い出すみたいな状態が入って、そこから何か呼んでみようかみたいなのがありましたね」 高木「こんな状況なんだジョイマン…いじってもいいんだみたいな空気になったんですよね。それまでちょっと痛々しい感じがあったと思うんで、そこからいじられるみたいな感じになってきましたね」 「サイン会0人」という逆境をきっかけに、世間から再認知されると、徐々に営業の仕事が増え始め、2022年には吉本興業の営業出演本数1位に。翌年も112本の営業をこなし、2年連続で首位に輝いた。 池谷「2012年ぐらいからあった少ない営業の中で、イオンとか行った時に、出番が“人気者”の前だったりするんですよ。その当時売れていた人気の若手の前に、僕らが出ていって、頑張って笑いとって。人気者よりは絶対笑い取ろうと思ったんです。最初のジョイマンが面白いって思わせようというのはやってたので。そこらへんから『営業で勝とう』って思っていた。テレビで負けても、営業では勝てればいいんだって。」 高木「でもみんなでナナナナ~をやるとか、そういう営業って本当に触れ合いが大事なんで、笑かすというより盛り上げる方が大事みたいなのもありますし、それがなんかすごく好評だったんです。老若男女できるネタみたいな」
再ブレイク後は月収100万円で安定 「僕らの戦場は営業」
6月8日、ジョイマンは新潟県の新潟市北区文化会館にいた。 高木「今日は『ばかうけ』の会社・栗山米菓の社員さん向けの講演。ジョイマン1組で45分。ネタはちょっと1分半しか自信がないので、あと43分半ぐらいどうするかというところを今話し合いながら決めているという感じですね」 全国各地を飛び回り、月のスケジュールの半分ほどが営業で埋まっているジョイマンには、会場を盛り上げるテクニックがあるという。 高木「『すみません、僕らみたいなもんが』って下から入るという」 池谷「お客さんが見やすくなるっていう感じがあるのかもですけども、こういうイベントは特に、全員がお笑い見たい人ではないじゃないですか。そういう人にもちゃんと下から入って、礼儀正しいんだなっていう好感を持ってもらいたいので。まあ、なんか面白そうなお客さんがいたら、その人を捕まえて一緒にやるとか、プレゼント芸っていうのがあるんですけど。高木の胸毛をあげるんですけど、意外とこれも好評なんですよね。あと、今回は色紙を用意してもらってたんで、それを書いて…」 高木「15~20枚ぐらいあったんで、全部ラップ添えているんですけども、全部違うラップを添えて。ジャンケン大会をやって渡すという時もあるんですけど、どのラップがいいか選んでもらったり」 実際、この日の営業でも、ネタ見せから客いじり、じゃんけん大会からのプレゼントなど、テクニックを駆使して会場を盛り上げた。 ジョイマンを呼んだ担当者にステージの感想を聞くと「想像以上に良かった。うちの社員って結構真面目なところがあって、面白かったり楽しかったりしても感情を表に出さないというか、体を動かさないんですけど、今日は最初からずっとジョイマンさんのネタに引っ張られて、みんなすごい笑ってましたし、ジョイササイズもみんなやってましたから。この人たちがそこをやるんだというぐらい衝撃的で。やっぱりジョイマンさんの力だなということをすごく感じました。本当にありがたかったです」と感激していた。 この日の営業も成功に収めたジョイマン。再ブレイク以降、気になる現在の月収を初告白した。 池谷「昔よりは最高月収が上がったっていうのを超えたと言いましたけど。そうですね、どのくらい?」 高木「でも平均(月収)100万円ぐらいはいただいています。ありがたいですね」 池谷「平均は上がっています。ブレイク時の時に最高月収180万って言いましたけど、そこから別に100が続いているわけじゃないので、本当に70とか60とかの給料だったので、今の方が本当に貰えているっていう感じですかね。100が続いているのも怖いですけどね。いつこれがなくなるんだろうっていう不安があるので」 浮き沈みがありながら、芸人を続けて20年以上。ジョイマンにとって逆転のきっかけとなった「営業」とは? 池谷「僕らの戦場はそこです」 高木「どっちかっていうと、営業をずっとやっていきたいなって思います」 池谷「2人でどうにかする空間を楽しむ。テレビだと企画の中でこうしてくださいみたいなのがあるじゃないですか。それが営業にはないので。15分好きにやってくださいっていう、僕らがどうするか。なので、自分たちに向いてるのかなと最近は思います」 (『ABEMA NEWS』より)
ABEMA TIMES編集部