照ノ富士の九州場所出場可否は8日朝に持ち越し 相撲取る稽古再開できず「なかなか難しい」師匠
大相撲の横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)の九州場所(10日初日、福岡国際センター)出場可否は、初日と2日目の割を決める、取組編成会議を行う8日に持ち越しとなった。7日、福岡・太宰府市の部屋で稽古場に姿を見せ、若い衆や若い関取衆を指導。ただ、自らが土俵に入ることはなかった。10月1日に始まった秋巡業以降、取組や相撲を取る稽古は1度も行っていない。稽古後は「(状態は)普通だよ。(出場可否は)親方と話して決める」とだけ話し、稽古場から宿舎に引き揚げた。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、照ノ富士の状態について「いろいろあるから。膝も悪いし、腰も悪いし。五体満足じゃないから」と、持病の糖尿病の影響も含め、万全ではないと説明した。その上で出場可否については「なかなか難しい。巡業を無理して出るので」と、休場の可能性があることをほのめかした。10月の秋巡業は治療のため、一時離脱していた。 一方で「ギリギリまで調整している。本人は巡業に出ても、調整するあれ(方法)は、だいぶ分かってきている。今までにも、こういった感じで出たこともある。一概にどうこうとは言えない」とも話した。7月の名古屋場所も、初日直前まで、ほとんど相撲を取る稽古をできていなかったが、照ノ富士の強い意志で出場し、節目の10度目の優勝を飾った例もある。取組編成会議が行われる8日朝までに師弟で話し合い、結論を出す。