【衝撃】普通の取材だと思っていたら、相手がディープフェイクでした【#みんなのギモン DEEP】
小野 そんなアホなって思うけどね。 鈴木記者 そうなんですよね。日本から見ると「このフェイク情報はおかしいな」と思うものが多いと思うのですが、親ロシアの国だったり、第三世界といわれるようなところの人たちから見たら、受け入れてしまうようなフェイク情報もあると思います。 小野 そのフェイクは誰が作っているんですか? 鈴木記者 フェイク情報が拡散された道筋を見てみると、ロシア政府系のSNSアカウントが多いんです。例えば大使館のアカウントだったり首相官邸の関係だったり。そういうことも考えると、ロシア政府が組織的にフェイク情報を作って流しているということも排除できないと思います。
小野 アカウントはどのくらいの数あるんですか? 鈴木記者 膨大なので何ともいえないのですが、フェイク情報の中には「いいね!」が数十万ついていたりとか、リポストみたいなものも数万件されていたりとか、数百万回くらいは閲覧されているんだろうなという数字が出てきています。 小野 戦争だからこそ「ディープフェイク」が使われているということだと思いますが、その現場を目の当たりにしてどうでしたか? 鈴木記者 ウクライナを取材していて、戦争が長引く中で国民が一丸となることの難しさをすごく感じたんですね。そういうときに意図を持ったフェイク情報が流入してきたらどういうことになるのか?戦時下でディープフェイクが氾濫し始めたときに、どういったことが起こるかというのは研究も議論もこれからということなので、慎重に見ていかなければいけないと感じました。 ◇ ◇ ◇ 進化を続ける「ディープフェイク」。みなさんは本当に、だまされた経験はありませんか?