【衝撃】普通の取材だと思っていたら、相手がディープフェイクでした【#みんなのギモン DEEP】
おすしスキーさんは、主に人の顔をすげ替える「フェイススワップ」の技術を使い、チームで制作をしているといいます。 小野 ディープフェイクの世界で楽しいと思う瞬間は? おすしスキーさん クライアントから話をもらって制作するという流れが一般的なものですから、クライアントの指定通りに作れた時が一番満足する。 小野 (ディープフェイク制作時に)あえて生成AIっぽさを出すこともあるんですか? おすしスキーさん そうですね、例えばここにコップがありますけれども、この中に入っているコーヒーを飲む(実際に飲んでみる)。これでも顔はほとんど崩れないですよね?顔の前に障害物があっても問題がないマスクを作ることが出来るのですが、あえて、顔の前に障害物が来たときに顔を崩した方がAIっぽさが出ると思いませんか?なので、あえて顔を崩して「障害物にはまだAIは対応していないんだ」っていうところを見せるような“演出”をしたい時には、そうやって納品することもあります。一般的に皆さんが、「AIってまだまだだよね」って思うことって、実はもう超越されていたりします。
■情報戦が変わる?戦時下にあふれるディープフェイク
毒にも薬にもなるディープフェイクですが、もうひとつ別の側面でも使われ始めています。それは、「戦争の武器」です。 ウクライナでフェイクニュースの取材をした、日本テレビ報道局国際部の鈴木しおり記者に話を聞きました。 小野 ウクライナのどこに行ってきたんですか? 鈴木記者 キーウの「偽情報対策センター」というところを取材しました。ロシア側が発信するフェイクニュースを分析・監視して、カウンターとなる正しい情報を発信する組織ですね。 小野 ロシア側のフェイクってどんなものがあるんですか? 鈴木記者 色々な種類があるのですが、ひとつ有名になったのが、ゼレンスキー大統領夫人がイスラエル国籍を持っているというパスポートの画像がロシアメディアであげられたんです。これはもちろんフェイク画像でして、おそらくゼレンスキー夫人がウクライナを捨ててイスラエルに逃亡しようとしているというフェイク情報を広めるためにねつ造された画像とみられています。