早く安く！装具作り 3Dプリンター活用 茨城・厚生連病院
患者のため作業療法士が活躍
JA茨城県厚生連が運営する茨城西南医療センター病院リハビリテーション部は、四肢が不自由な患者が必要とする装具の一部作製に、3Dプリンターを活用する珍しい取り組みを進める。 【画像】作製された装具の一部 病院は、2020年に3Dプリンターを導入。前職はCGクリエイターだった渡辺秀作作業療法士が、3Dの設計技術を生かし、同年から3Dプリンターによる装具の作製を始めた。 通常、装具は患者の腕や足の形に合わせ、外部委託をして作るため、ある程度の時間と費用が必要となる。院内で一部でも作製できることで、製作までの時間短縮や、材料が安価なためコストの低減が図れるという。 渡辺作業療法士は「現時点では装具の一部に限られるが、患者への装具提供の効率化を目指し、作製できる範囲を広げていきたい」と意気込む。
日本農業新聞
