対馬市議13人、条例違反 NUMO負担で処分施設視察
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場設置に向けた文献調査の受け入れを反対した長崎県対馬市で、市政治倫理審査会は、原子力発電環境整備機構(NUMO)主催で視察旅行した市議13人が市政治倫理条例に違反すると判断したことが4日、関係者への取材で分かった。NUMOが市議の旅費を負担しており、「政治的または道義的批判を受ける恐れのある寄付に当たる」と批判した。 審査会の報告書によると、市議13人は2021年10月~23年4月、NUMOの最終処分関連施設がある北海道幌延町や青森県六ケ所村を視察。交通費や宿泊費はNUMOが負担し、食費は個人負担だった。