ヤクルト・村上宗隆、確信歩き出た!「完璧」神宮V1号 2戦連発でチーム最下位脱出
(セ・リーグ、ヤクルト4-3DeNA、4回戦、ヤクルト3勝1敗、19日、神宮)〝村神様〟が神宮1号!! ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が19日、DeNA4回戦(神宮)に「4番・三塁」で先発出場し、3-3の八回に右翼席中段へ勝ち越しの3号ソロをマークした。2試合連続本塁打で、最近5試合で3発と量産モードに入った。今季の本拠地初本塁打でチームを逆転勝ちに導き、最下位を脱出。下半身のコンディション不良で、2軍調整中の山田哲人内野手(31)が20日から1軍に合流する見通しで、一気に巻き返しを図る。 【写真】打った瞬間に本塁打を確信し、ゆっくりと歩き出すヤクルト・村上 打った瞬間、誰もが本塁打を確信した。歓声とため息が交錯する神宮球場。村上は打球を見つめながら、ゆっくりと歩き出した。3-3の八回先頭で右翼席中段へ勝ち越しソロ。一振りで試合を決め、力を誇示するように仲間が集う一塁ベンチを指さした。 「もう完璧でした。いったなという思いと、逆転できたなという思いでした。イメージ通りの打球が上がって、いいホームランになりました」 熊本・九州学院高の2学年先輩にあたる伊勢との対戦。昨季、7打数1安打(打率・143)と苦手にしていた右腕に2球で追い込まれたが、冷静だった。「過去の対戦成績では高めの直球で抑えられているというのがあった。(伊勢の)球は下から伸びてきますし、そこを意識した」。外角高めの直球を逃さず仕留め、2試合連発となる3号。本拠地では今季初の一発で、「久しぶりって感じ。いい球場で打ててうれしい」と笑った。 今季は14日のDeNA戦(横浜)で1号を放つまで自己ワーストの開幕から53打席ノーアーチ。プロ野球全体を見渡しても開幕から5カードが終わってセ・パ両リーグの合計本塁打数が66本と、昨年の同時期と比べ32本も減少した。村上も「打球速度と飛距離がちょっと比例していないところがある」と飛びにくい印象を明かしていた。対応するために試行錯誤。練習では同僚、西川のバットを握るなど変化を恐れず、前進した。 名古屋から帰京したこの日、試合前の練習でロングティー打撃を実施した。移動ゲームの際のルーティンで「しっかり体を使う意味がある」。杉村打撃コーチは「村上のロングティーは遠くに飛ばすことが目的。遠くに飛ばすには、バットの角度や体全体を使わないといけない」。全身を活用する打撃練習を積極的に取り入れて適応。最近5試合で3発と量産モードに入った。2試合連続で猛打賞(1試合3安打以上)もマークし、打率はリーグトップの・333に上昇した。