(写真：ファミ通.com)

文：カワチ ※本記事は、2023年1月31日にアップした記事を再編集したものです。 【記事の画像（8枚）】を見る マニアックなキャラクターが多くてコアなゲーマーほど楽しい！ 　いまから11年前の2013年（平成25年）1月31日は、プレイステーション3（PS3）、プレイステーション Vita用ソフト『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』が日本で発売された日。 　『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』はプレイステーションで発売されたゲームのキャラクターたちが集結するアクションゲーム。『パラッパラッパー』のパラッパや『どこでもいっしょ』のトロ、『アンチャーテッド』のネイサン・ドレイク、『ゴッド・オブ・ウォー』のクレイトスなど、多彩な顔ぶれが揃っていました。 　海外で人気の『デッドスペース』や『inFAMOUS』、『バイオショック』のキャラクターも参戦しており、国内ユーザー的には「そのチョイスなの!?」という驚きもありつつ、洋ゲーまで幅広くプレイしているプレイヤーは、このチョイスにニヤリとしたハズ。 　自分もゲームライターとして幅広くいろいろなゲームをプレイしていますが、ダウンロード販売されていた『ぽっちゃり☆プリンセス』のプリンセスがプレイアブル参戦していると知ったときは、マニアックすぎてさすがに笑ってしまいました。さらに、その上をいくような意外なキャラクターとして挙げられるのは“ポリゴンマン”。初代プレイステーションのお蔵入りとなったイメージキャラクターで、ほとんどの人が「……誰？」と思ったことでしょう……。 　システムは4人のプレイヤーで戦う“対戦マッチ”がメインであるものの、キャラクターごとのストーリーが楽しめる“アーケードモード”や、決められた課題をこなす“コンバットトライアル”などのシングルモードも。 　アーケードモードは『ツイステッド・メタル』シリーズのスウィート・トゥースがアイスクリームのことで『ゴッド・オブ・ウォー』のクレイトスとケンカをしたり、『怪盗スライ・クーパー』のスライ・クーパーと『アンチャーテッド』シリーズのネイサン・ドレイクが宝を奪い合ったりするものなど、夢の組み合わせによる多彩なやり取りが楽しめます。 　オリジナル版のキャストが演じているのでコミカルなシーンも迫力があって、そのギャップがあっておもしろかったですね。個人的には『メタルギア ライジング リベンジェンス』の雷電と『inFAMOUS』シリーズのコール・マグラスの会話が緊張感があって好きでしたね～！ 　なお、初期のキャラクター以外にもDLCで『GRAVITY DAZE』のキトゥン、『ゴッド・オブ・ウォー』のゼウスなどが参戦しました。とくに『GRAVITY DAZE』はファンも多いだけに反響が大きかったです。 　本作ではステージが凝っているのもポイントで、『ゴッド・オブ・ウォー』の“冥界”では途中から『パタポン』のパタポンが槍を投げ入れたり、『パラッパラッパー』の“ドージョー”は『KILLZONE』のヘルガスト軍が攻めてくるなどのクロスオーバーが仕掛けられていました。 　遊びやすいシステムも好印象でした。簡単な操作でコンボを決められますし、敵に攻撃を当てると溜まるAPを使えば派手なスーパーアタックを発動可能。じつに爽快で、対戦するのが楽しかったです。スーパーアタックは3段階のレベルがあり、レベル3は一撃で相手をキルできるのでゲームのバランスとしては大味でしたが、お祭りゲーとして友だちと盛り上がるには十分でした。 　作品としては単発で終わってしまいました。いまなら『DEATH STRANDING』のサムや『Horizon Zero Dawn（ホライゾン ゼロ・ドーン）』のアーロイ、『Ghost of Tsushima（ゴーストオブ ツシマ）』の境井などいろいろな候補がいると思いますし、当時は参戦しなかった『ワイルドアームズ』や『アークザラッド』が登場したらそれもアツいと思います。とにかく1本で終わらせるにはもったいないのでいつまでも続編を待っています！