右腕切断もサウスポーで「ピッカリ投法」復活の佐野慈紀氏、Xで「腰を治して再びマウンドに」
近鉄や中日などで活躍した右腕で、糖尿病による感染症で右腕を切断した佐野慈紀氏(56)が21日、神宮での少年野球「くら寿司トーナメント2024 18thポップアスリートカップ」開会式に出席。左投げで代名詞「ピッカリ投法」を披露し、Xに思いをつづった。 【写真】左投げで「ピッカリ投法」披露する佐野慈紀氏 5月に右腕を切断した佐野氏は、11月から左投げの練習を開始。現在は腰の感染症で入院中しており、この日は外出許可を得て、車いすで登場した。同氏は「ピッカリ投法」でワンバウンド投球を見せ、「やっぱり気持ち良かったです。野球を嫌いになることなんて一切なかった」と目に涙を浮かべた。 佐野氏はXで「始球式行ってきました。もっとカッコよく投げたかったけど、早く腰を治して再びマウンドに立ちたい。子どもたちが笑顔になってくれたならうれしい限りです。まだまだチャレンジ! みんなかがや毛~」と投稿した。 今後の治療については、「腰の痛みは今ほとんど消えている。抗生剤とかを飲んで、それで散らすことができれば、手術は回避できるんですけど。やっぱり透析とかするので、なかなかうまくいかない部分もある。最悪の場合はもう1度手術する形になると思います」と説明。入院生活が続く予定だが「こういうことが今後、何度もあるとは思うので。いちいち落ち込んでいられない。もう少し動き回れるようになったら、何年もかけて全国を(野球教室で)回りたい」と前を向いた。