サポーターは泣いている? J2リーグ、期待を裏切ったチーム(4)衝撃のホーム1勝…。失望続きで昇格争いとは無縁
2024シーズンの明治安田J2リーグは折り返し地点を過ぎた。前半戦(第19節まで)の結果を振り返ると、いわきFCやレノファ山口FCなど昨季から大きな飛躍を見せたチームがある一方で、長く不振に喘いでいるチームも複数ある。今回は、今季のJ2リーグ前半戦で残念ながら低調な戦いぶりとなっているクラブを紹介する。 ※情報は6月20日時点の『transfermarkt』参照
ヴァンフォーレ甲府(現在11位) 前半戦順位:13位 前半戦成績:19試合6勝5分8敗 ヴァンフォーレ甲府の前半戦は残念なものだった。 昨季は惜しくも勝ち点3差でJ1昇格プレーオフ出場権を逃した甲府。今季はその悔しさを晴らす意味でも、前半戦でできるだけ多くの勝ち点を積み上げたかったはずだが、勝ち点23止まりでシーズンを折り返すことになった。 サポーターに大きな失望を与えたのが、ホームでの低調な戦いぶり。前半戦のホームゲームで白星を飾ったのはわずか1試合だった。ホーム戦だけのリーグ順位を考えると、リーグ最下位ザスパ群馬に次ぐワースト2位(9試合1勝3分5敗)の成績となっている。 最も大きな問題は、チームの守備があまりにも脆弱であることだ。 甲府の4バックは90分間耐えきれない。前半戦でクリーンシートを達成したのは第4節モンテディオ山形戦と第8節鹿児島ユナイテッド戦のみであり、複数失点を喫した試合は10試合にのぼる。失点数は28となり、これは中位のライバルクラブと比較してもかなり多い数字だ。 このような状況を受けて、就任2年目となる篠田善之監督は基本布陣を[4-2-3-1]から[3-4-2-1]変更した。初めて3バックで挑んだ第18節藤枝MYFC戦(1-2)では敗れてしまったものの、第19節、第20節と失点数を1に抑えることに成功。5バック気味に守ることで、前半戦で課題だった守備面は改善の兆しを見せている。 第20節終了時点で、11位の甲府と6位のベガルタ仙台(J1昇格プレーオフ圏内)の勝ち点差は10。厳しい戦いであることは間違いないが、J1昇格の可能性が潰えたわけではない。甲府は、安定感を取り戻した守備と共に上昇気流に乗れるだろうか。
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