ロッテ小川龍成は「走って守る」だけじゃない バットで手繰り寄せた19年ぶり10連勝!
ロッテが5月31日の阪神戦で、2005年以来、19年ぶりの10連勝をマークした。5月は15勝4敗4分けの貯金「11」である。 【リアルガチ激レア写真】「なんじゃこりゃ!」理髪店で目が覚め絶句…金髪姿の私を見て娘は号泣した 「粘りが出てきて、選手それぞれが自分のできることに集中して頑張ってくれている」 試合後の吉井監督が言うように、とにかく、今のロッテは粘り強い。 延長十二回で引き分けた29、30日のヤクルト戦同様、この日も土壇場の九回に1点差を追い付いた。 打のヒーローはプロ4年目の小川龍成内野手(26)だ。2打数2安打、2打点、4四球と6打席すべて出塁。1点を追う三回2死三塁から、三塁に意表をつくセーフティースクイズを決めると、延長十回2死満塁から押し出し四球を選んだ。 「(サヨナラ四球は)いつも通り、後ろにつなぐつもりで打席に入りました。三回のセーフティースクイズ? 2死なので自分が返すしかないと。サードの守備位置を見てセーフティーができると思ってやりました」とは試合後の本人。前日まで5試合連続でマルチ安打を記録するなど好調なのは「ヒットを打ちたいという欲を捨てて、後ろにつなごうと意識している」ことか。 前橋育英(群馬)から国学院大を経て、20年のドラフト3位でロッテに入団。俊足と守備力の高さが持ち味で代走や守備固めの起用が多かったが、課題の打撃も上向いて二塁手のレギュラーをつかみそうな勢いだ。 ◇ ◇ ◇ 小川のように気を吐いている選手もいる一方、すっかり“不良債権”と化しているのが「6番・三塁」でスタメン出場した中村奨吾だろう。この日は四回、1死走者なしから左前打をマークしたものの、ここまで45試合で打率.205、1本塁打。国内FA権を行使せず残留した22年オフに年俸2億円、4年総額10億円規模の大型契約を結んでいたが……。 ●関連記事【もっと読む】…では、“10億円男”の悲惨な現状を報じている。