【漫画】「貧弱そうなコンビニ店員」が万引き犯を返り討ち→実は「最強」でした!【作者インタビュー】
主人公「川端強」を描くうえでの工夫は?
――主人公「川端強」というキャラクターを描くうえで心がけていることは何ですか? ツヨシの感情は極力他の誰かの視点から描くようにしています。 これは元々初めから、原作であるZooさんと話して決めていたことです。ツヨシはこの作品において特別な立ち位置にいます。 超陰キャの主人公が強過ぎる、なんで!?という引きがこの作品の面白さの軸になる部分でもあるので、さらし過ぎると物語が一気につまらなくなってしまいます。そのため、ほとんどのシーンでツヨシの深い部分の気持ちは、ツヨシ目線では描かないように工夫しています。 おかげでツヨシというキャラの価値が作品内で少しずつ上がってきたように思います。 ――丸山先生は、実際に格闘技を習われています。格闘技を行う理由と、その経験が本作にどのように活かされているかを教えて下さい。 シンプルに健康になりました(笑)。週刊連載はやはり仕事量的に引きこもりになるので、運動する機会があるのはすごくいいですね。腰も痛くなりませんし、生産性にもつながっています。マンガ家と格闘技は相性いいのかもしれません。 また、実際に格闘技を習うことで、パンチしている絵に腰が入るようになりました(笑)。手打ちだと弱そうなキャラに見えてしまいます。 フォームも実際に体験してみるのとしないのとでは、全然絵が違っていたと思います。取材の大事さを身を持って体感しました。また、原作のZooさんとシナリオの内容を打ち合わせしている時に、実戦を想定して動きながら内容を考える、ということにも活きています。 複雑な攻撃のやり取りは脳内の中だけでイメージするには限界があります。こう動いたらこう動くよね、そしたらこうするよね、と言いながらキャラを動かしていくと、思いもしなかった展開が生まれることがあります。 実際に格闘技をやっていなかったら、この打ち合わせはできなかったと思います。 ――丸山先生がマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。 小畑健先生への憧れはかなり大きいです。初めて『DEATH NOTE』を読んだ時、内容も絵もここまで完璧なマンガがあったのか……と衝撃を受けたのを今でも覚えています。その後、『バクマン。』にドハマリし、マンガ業界に足を踏み入れました。 深い感銘を受けた経験があると、多くの人が辛いと思いがちな修行の時間も楽しく思える気がします。おかげで10年以上絵を描き続けることができています。 ――2024年6月には、本作の新章が始まります。どのような点に注目して欲しいですか? 「世界革命編」ということでツヨシの世界観は一気に広がります。それもあり、取材で実際に海外の大国を巡る旅をしてきました。 その経験を存分に作品に活かしたいと思っています。また、これまで活躍したキャラや、新キャラも多く登場する予定です。彼らがどのように暴れるのかはまだわかりませんが、きっと波乱に満ち溢れた展開を起こしてくれるはずです。 僕自信もどんな結末を迎えるのか楽しみにしながら執筆をしています。読者の皆さんに喜んでいただけるよう、全力で作品に向き合いたいと思いますので、どうか応援いただけますと幸いです。 『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』 (C)Kyosuke Maruyama・Zoo/Cygames, Inc.
マグミクス編集部