移籍を考えるべき!? Jリーグ、未だ出場0の逸材(4)事態は悪化するばかり…。居場所がない鹿島の生え抜き
明治安田Jリーグは早くも中盤戦に差し掛かっている。多くの試合が消化されたが、各クラブの選手たちの中にはいまだ出場機会を得られていない選手も存在する。そこで今回は、残念ながら今季のJリーグではここまで出番が無いが、今後の活躍に期待したい逸材を紹介する。(スタッツは6月2日時点の『transfermarkt』とJリーグ公式記録を参照)
MF:舩橋佑(ふなばし・ゆう) 生年月日:2002年7月22日(21歳) 所属クラブ:鹿島アントラーズ 今季リーグ戦成績:出場なし 鹿島アントラーズ生え抜きのボランチは、プロ入り以降なかなか出場数を伸ばせていない。 鹿島のジュニアユースの一角を構成する「鹿島つくば」、そして鹿島ユースで研鑽を重ねた舩橋佑は、2010年にトップチーム昇格が内定。2021シーズンより常勝軍団に身を置いている。 プロ1年目はリーグ戦2試合、YBCルヴァンカップ3試合に出場して1アシストを記録。限られた出場時間の中で、ボランチとしてパスワークに絡み、ポテンシャルの高さを見せた。 翌2022シーズンは大幅に出場機会を伸ばして公式戦19試合に出場したが、昨季は公式戦10試合出場まで激減。出場試合数は約半分になり、そのプレータイムは778分から255分まで短くなった。 そして迎えた今季は、事態がさらに悪化している。第17節消化時点で出場試合数はゼロ。日本代表MF佐野海舟や中盤にコンバートされて新たな一面を見せるMF知念慶の活躍など、ライバルたちの分厚い壁を乗り越えられずにいる。 このような状況が続けば、その素晴らしい才能が開花せずに、ただ時間だけが経過する最悪のシナリオを迎えてしまうかもしれない。鹿島は「かわいい子には旅をさせよ」ではないが、レンタル移籍という名の武者修行に舩橋を送り出す選択肢も考えるべきではないだろうか。
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