日本に「化石賞」 “地球温暖化対策に消極的な国” 受賞は「COP7」以来22回連続
国際的な環境NGOは3日、地球温暖化の対策に消極的な国に贈る「化石賞」に日本を選んだと発表しました。 国際的な環境NGO「気候行動ネットワーク」は130か国の団体が参加するネットワークで、温暖化対策に消極的な国に対し、批判と改善への期待を込めた賞、「化石賞」を贈っています。 アラブ首長国連邦のドバイで行われていた温暖化対策について話し合う国際会議「COP28」で3日、「化石賞」が発表され、日本やニュージーランド、アメリカが選ばれました。 授賞理由について環境NGOは、日本が「脱炭素」の取り組みとして、火力発電所で水素やアンモニアを化石燃料に混ぜて燃焼させ、温室効果ガスを削減するとした点を問題視し、岸田首相がこうした仕組みを東南アジアに売り込んでいると指摘した上で、「石炭やガスを延命するだけで再生可能エネルギーへの移行を遅らせている」と批判しています。 環境NGOによりますと、日本の受賞は「COP7」以来22回連続だということです。