「ホントに落ちてこない?石が割れたりしない?」…万博で物議の“頭上の巨石”…安全性・日よけ効果を運営者に聞く
今回、物議を醸した「石のパーゴラ」。 これを評価する上で「デザイン」という言葉の定義が肝要になると、アプリ開発・広告・アートなど幅広い範囲で活動するTHE GUILD代表の深津貴之氏は指摘する。 「デザインはいろんな意味のある言葉だが、僕なりの解釈、あるいは大きな解釈としては『何かの意図や目的があるときに、その意図や目的が実行されたり達成されたりするような仕組みを作ること』という意味だと思う。日本ではデザインというと比較的ビジュアルやカッコ良さを指す言葉のように捉えられているが世界的にはどちらかというと『設計』という言葉に近い」 では、今回のパーゴラはどのように評価すればいいのだろうか? 深津氏は「元の意図が何かによる。例えば元の意図が『市民が憩いの場として親しめる休憩所を作る』であれば、デザインとしては機能を達成できていないかもしれない。だがデザインの意図が『万博において誰もが見たことのないものを作り話題にする』や『使われたことのない素材の新しい使い方を発表してその可能性を模索する』あるいは『賛否両論のあるテクノロジーを会期中に問題なく執行し、日本の技術・安全性をアピールする』であるならば、これはデザインとしてしっかり仕事をしている設計ではないか。個人的には見に行きたい」と述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)