道東道本別─釧路開通 釧路開建24年度事業350億円
釧路開発建設部は1日、2024年度開発事業費が350億2200万円(前年度当初比3・1%減)になると発表した。24年度は北海道横断自動車道の本別─釧路(道東道)が開通し、国道38号の釧路新道が全線4車線化する。 道路事業は227億8700万円。道東道は阿寒インターチェンジ(IC)─釧路西IC間(延長17㌔)の最終年度で、舗装工事のほか、電気通信設備や情報板の設置などを行う。開通時期は未定。釧路新道は釧路市新野から北園までの国道38号のバイパス道路。全線2車線(一部4車線)で開通していたが、延長4・1㌔区間の4車線化を進めてきた。 新規では、根室電線共同溝を事業化する。国道44号の根室市北斗3~常盤町3の700㍍区間の電柱を地中化する。また、国道38号鳥取大通で右折車線の設置、国道240号の鶴丘で路肩の拡幅などを行う。 港湾整備は33億8100万円。国際バルク戦略港湾の釧路西港では島防波堤と新西防波堤、水深14㍍航路、泊地整備を継続。東港区では副港の西防波堤改良を進める。水産基盤整備は32億2100万円。 治水事業は12億3100万円で、釧路川水系流域治水プロジェクト2・0に基づき、ハード、ソフト一体の防災対策を推進。都市水環境整備は2億7100万円で、幌呂地区の湿原再生やヌマオロ地区の旧川復元などを行う。 農業農村整備は41億3200万円で、川湯跡佐左北地区・南地区において、排水施設の機能回復を図る国営総合農地防災事業に新規着手する。
釧路新聞