湯布院町湯平の活性化へ石畳オーナー制度導入へ 豪雨被害後「再び活気を」イベントなどの活動資金調達へ金額に応じ特典
大分県由布市湯布院町湯平のまちづくり協議会「ゆのひらんプロジェクト」は、湯平温泉街のシンボルである石畳のオーナーを募り、まちづくりの活動資金を調達する取り組みを来春から始める。約6600個の一部にオーナー権を発行し、金額に応じた特典も付与するというもの。金子裕次代表(75)は「湯平の石畳は美しく誇れる通り。制度をきっかけに関心を持ってもらいたい」と話している。 2020年に豪雨被害に見舞われた湯平地域では23年から、地域の課題解決などに住民が主体的に取り組む「ゆのひらんプロジェクト」を展開。再び活気を取り戻し、住みよい地域にしていこうと、イベントの開催や高齢者の買い物支援などに取り組んでいる。活動継続のためには財源を確保する必要があり、応援してくれる人を広く集めることにした。 支援額は年間5千円から10万円までの4段階を想定。金額により宿泊補助券や温泉入浴券、手ぬぐいなどの特典がもらえる仕組み。制度開始に向けて、石をデジタルデータ化し、現地でスマートフォンをかざすと自分の石が分かるような仕組みを構築する予定。 来年1月5日までウェブサイトの制作なども含めた準備費用を調達するためクラウドファンディング(CF)を実施している。「CAMPFIRE」のサイトで募っており、目標額は50万円。支援額は3千円から30万円までで、5千円以上は石畳のオーナー権が得られ優先的に石を選ぶことができる。 問い合わせは、市湯布院振興局地域振興課(0977-84-3111)まで。