女子ゴルフ新スターの渋野日向子は2020年にセカンドインパクトを残せるのか?その東京五輪金メダル奪取計画とは?
五輪イヤーが幕を開けた。夏季大会では56年ぶりとなる自国開催のスポーツの祭典。日本勢のメダルラッシュが期待される中、ゴルフにも注目が集まっている。前回のリオデジャネイロ大会は112年ぶりに五輪競技に復活したにもかかわらず、男子はトップクラスが参加しないなど今ひとつ盛り上がらなかった。種目は個人戦だけでメダルも獲得できない結果に日本国内の反応も鈍かった。しかし、今回は渋野日向子(21)というニューヒロインが登場。風向きは大きく変わった。 正月のスポーツ紙の多くは大きく紙面を割いて渋野を特集した。NHK「紅白歌合戦」のゲスト審査員に起用されるなど、年末年始は各テレビ局の特番にも引っ張りだこの人気ぶり。「一週間で人生が変わった」と渋野自身が驚く昨年8月の「AIG全英女子オープン」での海外メジャー制覇から続く“しぶこフィーバー”は、一向に収まる気配はない。 電波ジャック、紙面ジャックで迎えた2020年。渋野が狙うのは“五輪ジャック”だ。 「東京五輪で金メダルを取るところを見てもらえたらすごいことだし、めちゃめちゃそれってカッコいいと思う。全英以上に影響を与えると思う。それが最高の結果だと思う。みんな狙っているけど、私も取りたい。とりあえず、まず選ばれることですけど」 女子ゴルフの五輪代表は、海外メジャー「KPMG全米女子プロ選手権」(6月25-28日、米・ペンシルバニア州アロニミンクGC)終了後の6月29日時点の世界ランキングに基づく五輪ランキングで決定する。15位以内は各国・地域で最大4人。16位以下は同2人までが代表となる。渋野は昨年末の最新世界ランキングが11位で、日本勢では6位の畑岡奈紗(20)に次いで2番手にいる。昨季賞金女王の鈴木愛(25)も15位に入り、渋野は「3人で行くのがベスト。個人戦だけど同じ日本代表。心強いし、(日本が)メダルを取る可能性も高くなる。ぜひ3人で出たいと思っている」とトリオでのチームジャパンの結成を描いている。