シリーズ「こどものミライ」車への置き去りを防ぐ 高校生が店内放送で呼びかけ 車内は50℃ 北九州市でも幼い命が犠牲に
FBS福岡放送
シリーズでお伝えしている「こどものミライ」です。今回は、夏になるとさらに危険な、子どもが車に置き去りにされる事故の対策についてお伝えします。幼い命を守ろうと、北九州市で新たな取り組みが始まっています。 【画像】シリーズ「こどものミライ」車への置き去りを防ぐ 高校生が店内放送で呼びかけ 車内は50℃ 北九州市でも幼い命が犠牲に
■店内放送 「本日はご来店いただき、ありがとうございます。」 北九州市を中心に九州の一部や山口などでスーパーを展開する「サンリブ」。5月から始まった店内放送があります。 ■店内放送 「子どもは体温調節機能が未発達なため、体に熱がこもり、体温が上昇しやすい傾向があります。子どもだけを車内に残すことは絶対にしないでください。」 子どもを車に残したまま買い物をしないように呼びかけるアナウンスで、サンリブの全ての店舗で放送されています。 ■買い物客 「ちょっと見たら、子どもさんを(車に)置いている方って結構いますよ。今でも。見えないところに停めていたら、わからないですもんね。(店内放送は)いいことだと思います。」
この店内放送を考えたのが。 ■3人 「小倉商業高校の生徒会です。」 ■高3・小林悠理さん 「大人の、ちょっと車内に残してしまったっていうそれだけで、子どもの未来がなくなってしまうっていうのがすごく悲しかったです。」
北九州市では2023年8月、商業施設の駐車場で炎天下の中、0歳の男の子が2時間以上、車に取り残され命を落としました。警察が当時の状況を再現した実験では、車内の温度はおよそ50℃にまで達していました。 夏になると繰り返される、子どもが車に置き去りにされる事故。北九州市から打診を受けた生徒たちは、買い物客に注意を呼びかけようと、およそ30秒の原稿を作り自分たちで録音しました。
■高2・原田悠衣さん 「車内放置の危険性を知ってもらって、保護者が子どもを守るという責任の大きさをわかってもらいたいと思いました。」 生徒が制作した音源は現在、スーパーや商業施設、ドラッグストアなど、7社で導入が決まっていて、暑さが本格化するこれからの時期に合わせて順次放送されるということです。