【大学野球】富士大のプロ注目左腕の佐藤柳之介が全力投球誓う…北東北大学野球春季リーグ戦・13日開幕
北東北大学野球春季リーグ戦が13日、開幕する。昨秋はリーグ戦2位も代表決定戦を勝ち抜いて明治神宮大会に出場した富士大(岩手)は、プロ注目左腕の佐藤柳之介(4年=東陵)が“勝てる投手”となって貢献すると気合十分。青森中央学院大(青森)は、ともに21年センバツに出場した谷木(やぎ)亮太投手(3年=柴田)と桐山大空(そら)内野手(3年=八戸西)が“ダークホース”になると意欲を燃やした。 *** チームが勝つために全力を注ぐと、富士大・佐藤柳が決意を語った。「去年は大事な試合を任されることもあった。責任感を持ちながらしっかり勝ちたい」。昨秋の明治神宮大会1回戦では上武大を3安打完封して1―0勝利。最上級生となった今年はエース級の働きが期待される。 高いレベルに触れ、武器を再認識した。昨年12月、大学日本代表候補強化合宿に参加。同じ左腕で3月に侍ジャパンにも選ばれた関大・金丸夢斗投手(4年=神港橘)らの投球を間近で見て、「コンスタントに150キロを超えてくる」と球速差を実感した。冬場は筋トレに加えて投球フォームを見直し、出力を上げることに取り組みながらも「自分はどこで勝負するのか。総合力で勝たないとダメ」と球のキレや精度向上も意識。今春に自己最速148キロを計測し、成果を感じながら、持ち味を失うことなくレベルアップしてきた。 昨年は全日本大学選手権、明治神宮大会ともに4強入り。しかし「結果には満足していない。日本一を目指していく」と言い切った。昨年全国舞台を経験した安徳駿(4年=久留米商)、角田楓斗(2年=東奥義塾)ら投手陣の層は厚いが、「自覚を持って投げ切りたい」とエースの誇りを胸に、2季ぶりの優勝へ力投をみせる。(有吉 広紀) 青森の地で腕を磨いた21年のセンバツ戦士たちが青森中央学院大を引っ張っていく。柴田のエースだった谷木が「緩急をつけて、投球の引き出しを多くしたい」と話せば、21世紀枠で出場した八戸西の桐山は「中軸を打たせてもらっている。中心になっていかないといけない」。3年生となり責任感も増している。 センバツに出場したことで「もっと上のレベルでやりたいと思った」(谷木)、「大学で(野球を)続けようと思っていなかったけど、いい選手や強いチームを見てやりたいと思った」(桐山)と思いを新たにしたという2人。チームには昨年から出場している選手が多く、桐山は「できるだけ上の順位を目指したい」と意欲をみせた。開幕週は富士大と対戦する。昨年全国大会4強の強敵を撃破し、勢いに乗る。
報知新聞社