カマラ・ハリスのために4時間で「約2億3千万」が集まる。4万人の黒人女性が団結し、"組織力の高さ"が話題に
Q:最も注目すべき点と感じたのは皆さんの"継続性"です。常に会議を開き、途切れることなくメンバーとの関係性を築いてきた。それについて、もう少しお話いただけますか?
ーーそうですね。私たちは、人種差別を乗り越えた偉大な黒人女性たちから多くのことを学んできました。最も重要な学びだったのは、とにかく「関係性が大事」だということ。お互いを知り、一緒に活動し、互いに愛し尊敬しあうこと。すべての黒人女性が本当の意味で一致団結をはかること。そして、これほど長い期間にわたって続けてこれたのは、会議で話し合われる議題がすべて私たちにとって"共通の認識"がある重要事項だったからでしょう。自分にとって重要かではなく、私たち黒人女性すべてにとって重要と感じる事柄だったからです。 こういう歴史的瞬間がいつか来る、そのことは明確に読めていました。それゆえ、常に準備を怠ってはいけない。私たちは様々な計画を頭に入れ、そしてそれを毎週共有してきました。だからこそ、「今だ」という瞬間が訪れた時には、一斉に高速ギアへと入れ替える。一致団結して猛進することができるのです。
Q:世論調査では黒人男性の約20%がトランプに投票すると出ています。あなたがたは、同じ活動をしている黒人男性と、どのような連合関係を築いているのでしょうか?
世論調査の内容についても耳にしています。ですが、そもそも忘れてはならないのが"世論調査は全ての人に話を聞いているわけではない"ということ。ここに注意することが重要です。世論調査の結果は慎重に受け止め、これに左右されてはならない。それは、過去の大統領選でも"教訓"として我々は身をもって学びました。 それよりも注目すべきなのは、現場でのエネルギーや、現場で起こっている活動です。先日の会議には2万人以上の黒人男性が参加しました。黒人男性が組織し、黒人男性が自分たちのコミュニティーの中で会話をした。そのことのほうが、よっぽど重要です。バイデン=ハリス政権の政策や彼らが行ったことの記録、それが黒人男性や人々にどのような影響を与えたか、彼らがやったことで今後も続いていくものは何かを徹底的に見定める。これを明確にすれば、カマラ・ハリスが大統領になるメリットが非常に鮮明に見えてくるのです。 黒人男性は自分たちの価値観や主義のためだけではなく、「自分たちにとって最善の利益は何か」という問いに対する答えとして、そして何より自分の家族のために、1票を投じるのですから。 もちろん、アメリカという国は黒人だけの国ではありません。アジア系アメリカ人、白人、彼らが「今こそ会議をしなくては」と組織に参入してくれていることにも目を向けましょう。カマラ・ハリスを支持しているのは、黒人女性や黒人男性だけではないのです。 この先は若者層の支持を得る必要があります。なので、私はもっと大きな共同会議をやろうと思っていて、ちょうどまさにZoomのエンジニアに「最高で何人まで会議に入れそう?」と確認を取っているところです。 人種差別や性差別に反対の声をあげるべく、4年前に始めた小さな団体が今ここまで前向きなムーブメントに発展している。これほどのパワーを持ったこと、そこに私たちは深く喜びと興奮を感じています。と同時に、今まで以上の集中力が必要になってくるという緊張感も。 私は昨夜、Zoomでフロリダ州の黒人女性2000人とみっちり会議をしました。それからミネソタ州の数百人とも。カリフォルニア州の1万人以上の黒人女性ともね。 休んではいられない。今がその時なのです。私たちは、未来のため、家族のため、私たちが愛する全てのもののために、全力で勝利を掴みに行きます。
From Harper's BAZAAR.com