【チャンピオンズC】最多勝種牡馬はキングカメハメハ 秋のダート王決定戦の「記録」を振り返る
550キロの雄大な馬体で勝ち切ったクリソベリル
無敗馬セラフィックコールはそのレースぶりも勿論だが、雄大な馬体も大きな魅力の一つ。プラス6キロの536キロで挑んだ前走みやこSで印象に残ったファンも多いことだろう。 歴代チャンピオンズCの馬券圏内に食い込んだ馬で最も馬体重が重かったのは、2019年の勝ち馬クリソベリル。馬体重は550キロで、その年の出走馬のなかでも2番目の重さだった(1番はサトノティターンの580キロ)。 ちなみに馬券圏内に食い込んだ馬の馬体重ランキングでは、2位が2017年3着馬コパノリッキーの546キロ、3位が同年の勝ち馬ゴールドドリームの538キロと、2017年の2頭がランクインした。この年のメンバー内でもこの2頭がツートップ、また、2頭のワイドは40.6倍と、こちらも"ビッグ"な配当だった。 クリソベリル、コパノリッキー、ゴールドドリームの共通点は、雄大な馬体の他にもう一つある。それは父がゴールドアリュールであること。特にゴールドドリームは3回馬券に食い込んでいることもあり、ゴールドアリュール産駒がチャンピオンズCで馬券圏内に食い込んだ回数は5回と歴代トップになっている。 しかし勝ち星で見ると、2勝のゴールドアリュール産駒を抑えて、3勝を挙げるキングカメハメハ産駒がトップ。ホッコータルマエ、チュウワウィザード、ジュンライトボルトが該当している。 今年の出走馬に、父や母父がゴールドアリュールの馬はいないが、キングカメハメハの血を持つ馬は複数出走する。果たしてどういった結果になるか、楽しみだ。 ライタープロフィール 緒方きしん 競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。
緒方きしん