【チャンピオンズC】最多勝種牡馬はキングカメハメハ 秋のダート王決定戦の「記録」を振り返る
6馬身差の圧勝を見せた2021年テーオーケインズ
イクイノックスvsリバティアイランドに沸きたったジャパンCが終わり、今週はレモンポップやセラフィックコールらで盛り上がるであろうチャンピオンズCが開催される。2014年から現在の名称、条件で開催されるようになったダート王決定戦。今回は、そんなチャンピオンズCの記録を紹介する。 【チャンピオンズカップ2023 注目馬】海外を転戦し着実にレベルアップ、先行力武器にGⅠ制覇だ! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) ジャパンCのイクイノックスによる4馬身差の快勝劇も衝撃的だったが、レモンポップの前走マイルチャンピオンシップ南部杯での大差勝ちも忘れられない。対するセラフィックコールも前走みやこSを3馬身差で快勝している。本番となる過去9回のチャンピオンズCでの最大着差は6馬身差。2021年に当時4歳のテーオーケインズが記録した。 2021年のチャンピオンズCは、白毛馬ソダシの参戦が大いに話題を集めた。そのソダシがレースを引っ張る中、4角6番手から上がり最速の35.5を繰り出したのがテーオーケインズだった。2着のチュウワウィザードが上がり2位のタイムを出しているものの、それでも36.2。後方からの追い込みで、テーオーケインズに迫ることはできなかった。メイショウハリオやカフェファラオなどその後も大いに活躍する素質馬たちが参戦していた中で圧倒的な強さを見せつけた。 勝ちタイムは1:49.7という好時計。しかし、レースレコードは2019年にクリソベリルが出した1:48.5となっている。また、テーオーケインズの上がりタイムは歴代のチャンピオンズCで馬券圏内に食い込んだ馬の中では第5位である。 上がり最速タイムのトップは2018年の2着馬ウェスタールンド。勝ち馬ルヴァンスレーヴには届かなかったものの、上がり34.4と、過去9回の出走馬で唯一34秒台の末脚を繰り出している。ウェスタールンドは爆発的な末脚が魅力の馬で、特に8歳以降から10歳で引退するまでの11戦で9回、上がり最速を記録している。そのレースぶりは強く記憶に刻まれている。