選挙ボランティアは恋愛関係になりやすい!? 「選挙大好き芸人」山本期日前が語る、衆議選前に知っておきたい選挙の独特の楽しみ方!【前編】
■「応援したい候補者が自分の選挙区にいない問題」への対処法 ――正直、自分の選挙区に「この人だ!」って応援したい候補者が見つからないこともありますよね。 山本 僕はそういう時こそ現場に行って候補者を見ますし、候補者だけでなく「その人を応援している人たち」もよく見て投票先の判断材料としています。例えば、「子育て世代を応援する」と宣言している候補者なのに、周りで応援してる人に子育て世代がいなかったら、本当に支持されてるのかな?って疑問に思いますよね。応援している人たちの顔ぶれや熱量を見れば、その候補者がどれだけ信頼されているのかがわかるので、候補者選びの大きな指標になると思います。 実際、国会で少子化対策の政策をしっかり進めてきた候補者の場合だと、普段からお世話になっているNPOの少子化対策団体が応援に参加することなどが多いんですね。応援している人々の熱意を見れば、その候補者がこれまでどれだけ真摯に仕事をしてきたかが伝わってきます。 ――「わざわざ演説を聞きに行くのはちょっと......」という人はどうしたらいいですか? ネット上の情報を参考にするとか。 山本 もちろん、SNSを活用するのもいいです。XやInstagramで候補者を調べるのはもちろんのこと、候補者を応援している人たちのプロフィールをチェックするのもオススメです。たとえば、介護政策を掲げている候補者が介護業界の人たちにたくさんリツイートされているなら、その分野で信頼されている証拠と言えますよね。逆に、「なんだか自分の考えと合わなそうな界隈の人たちが拡散しているな」ということもチェックできます。もちろん、それだけがすべてではありませんが。 それと、若い世代にはちょっとマイナーなSNSかもしれませんが、Facebookも要チェックですね。割と地域に密着した活動をしている人たちが多く使っているので、例えば地域のNPOやボランティア団体がどの候補者を応援しているのかなど、地元の情報が結構見つかります。SNSによって見える「支持層」が違うので、それぞれのプラットフォームでいろんな視点から候補者をチェックするのが良いですね。 ――自分の意見を選んでいくとそれに近い政策の政党名が出てくる、いま流行りの「投票マッチングサイト」の信憑性はどうですか? 山本 実はいまの投票マッチングサイトはかなり精度が高いのでオススメです。特に政治のことを難しく感じる人や選挙初心者にはかなり使えるツールだと思います。選択肢に分からない項目があっても、キーワードを一つ一つ解説もしてくれるサイトもあるので、単にどの政党が自分に合っているかだけでなく、政治の理解も深められる良いチャンスだと思います。 ただ、ハードルは高いですが、やはり一番オススメなのは候補者に実際に声をかけてみること。直接声をかけるのが難しい場合は、手伝っている人に話を聞くのもかなり有効だと思います。選挙カーや街頭演説だけでは見えてこない情報がたくさん得られるので、ぜひトライしてみてほしいですね。