ノルウェー中銀、政策金利据え置き 制約的政策を維持
By Terje Solsvik, Gwladys Fouche [オスロ 7日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は7日、政策金利を16年ぶり高水準の4.50%で据え置き、年内は現行水準にとどまるとの見通しを改めて示した。市場も据え置きを予想していた。 「(金融政策)委員会は、合理的な時間内にインフレ率を目標値まで低下させるためには、なお制約的な金融政策が必要であると判断した」と述べた。 経済見通しは、2025年第1・四半期の利下げ開始を予想した9月から大きく変化していないとの認識を示し、「政策金利は24年末まで4.5%に据え置かれる可能性が高い」とした。 バーチェ総裁は会見で「経済が現在想定されているように進展すれば、政策金利は年末まで現在の水準に据え置かれるだろう」と述べた。 次回12月の金融政策委員会は、新たな見通しを発表する予定。 インフレ率は9月以降、予想をやや下回っているが、通貨クローネ安が消費者物価の押し上げ圧力になっているとエコノミストは指摘している。 9月のコアインフレ率は前年比3.1%で23年6月の7.0%からは低下したが中銀の公式目標2.0%を依然上回っている。 ハンデルスバンケン・マーケッツは、中銀が来年3月利下げする可能性は依然高いが確実ではないと指摘。「最近の市場動向からみて3月でさえ早すぎるリスクがある」との見方を示した。